エクストリームミニマリズムでFIREをデザインする

持たない哲学が、経済的自由への最短ルートになる。

28,000

5-7

こんな悩みを抱えていませんか?

  • FIRE達成には7,000万円必要。現実的に無理だと諦めている。
  • 節約しても、何にお金を使えばいいのか分からない。
  • 投資を始めたいが、何から手をつければいいか不安。
  • 好きな仕事だけして生きたいが、生活費が不安。

答えは、ミニマリズムにある。

生活費を月15万円に抑え、余剰資金を投資に回す。
5-7年で、サイドFIRE的な生活が現実のものになる。

このガイドで得られるもの

1. エクストリームミニマリストの投資哲学

生活費を極限まで抑え、余剰資金を最大化する。モノを持たないことが、どう資本蓄積スピードを加速させるのか。実体験をもとに解説。

2. サイドFIREへの具体的ステップ

完全FIREではなく、基礎生活費を資産収入で賄い、好きな仕事だけを続ける「サイドFIRE」。その実現可能性と、リスク回避の方法。

3. 生活コストの徹底削減

住居費、食費、日常支出。何を削り、何を残すべきか。エクストリームだが、実践可能なラインまで間口を広げて解説。

4. 投資原資の最大化戦略

稼いだお金をほぼ全額、投資に回す。新NISA、長期投資、配当戦略。シンプルだが強力な方法論。

目次(一部抜粋)

  • はじめに
  • FIREとサイドFIREの基本定義と本質
  • ミニマリズムが早期達成に寄与する理由
  • ミニマリズムが生む投資余力
  • 生活コストの徹底削減と投資原資の最大化
  • 「持たない」ことで生まれる資本蓄積スピード
  • エクストリームミニマリストの投資哲学
  • (ほか全28,000文字)

著者について

Tokimaru Tanaka – Extreme Minimalist

2013年頃ミニマリズムに出会い、2020年、コロナ禍の中でエクストリームに「モノを持たない」生活を続け、余剰資金を投資に回し続けた結果、サイドFIRE的な生活を実現。少ないもので、いかに創るかを考え、「好きな仕事しかしない生き方」を実践中。


ご利用上の注意

本Editionsは、筆者の経験と分析に基づき、経済的自由への道筋を提案するものです。投資にはリスクが伴い、資産が減少する可能性があることをご理解ください。本書で紹介する戦略や銘柄はあくまで一例であり、すべて自己責任のもとでご活用ください。


はじめに

2020年、コロナ禍が世界と生活を大きく変えました。外出が制限され、人との接触が減り、経済活動にも影響が出る中、私はエクストリームに「モノを持たない」生活を続けていました。生活費は驚くほど少なく、買いたいモノもほとんどありません。その結果、余ったお金の行き先となったのは自然に「株」でした。

以前から株や為替、さらにはブームに乗って仮想通貨には触れていたものの、どれもしっくり来る感じはしませんでした。しかし、新NISAへの移行や国内の投資ブームの影響もあり、株式市場が活況を呈する中、短期・中期トレードは控えめに「買うものが無いから、ただ淡々と株を買い続ける」という状況になりました。それは投資スタイルとは呼べないほど、とにかくシンプルな方法でした。生活費が少ないため、稼いだお金はほぼ全額を投資に回せたのです。その結果、いつの間にか「サイドFIRE」的な生活が現実のものとなっていました。

ミニマリズムはしばしば「節約術」として語られますが、私はこのエクストリームなスタイルが「好きな仕事しかしない生き方」を実現するための強力な手段であることに気づきました。基礎生活費を極限まで抑えることで、必要な収入を減らし、結果的に仕事の量と時間を減らすことができる。さらに、何かしらの仕事を続けながらエクストリームミニマリストの状態を維持すれば、余った資金をすべて投資に回すことが可能になります。

私はどちらかと言えば完全なFIRE(完全リタイア)を推奨する立場ではありません。それは社会的接点の喪失リスクと、4%ルールの例外的リスクがあるからです。完全に仕事を辞めてしまうと社会との接点がなくなり、認知症や精神的疾患リスクが高まるという問題があります。実際、多くのFIRE達成者も、完全なリタイアではなく、好きな仕事や社会貢献を続けています。私自身も、「最悪仕事をしなくても生活費は賄えるが、やりたい仕事は続ける」という状態を目指しています。そのような状態では仕事の定義そのものが自分の中で変わっていくのかもしれません。

「未来のFIREのために現在を犠牲にしながら7000万円を貯めるなんて無理だ」と思う人もいるかもしれません。しかし、エクストリームミニマリズムと投資を組み合わせることで、5年から7年という短期間で、サイドFIRE的な生活が実現可能になる人もいます。もちろん、すべての人が同じ期間で達成できるわけではありませんし、市況も大きく左右します。個々の状況やライフスタイルによって目標達成までの時間には差があるでしょう。しかし、このnoteで紹介する戦略は、その道筋を明確にし、より現実的な目標を設定する手助けとなるはずです。

ここでは、私の経験をもとに、無駄を削ぎ落とし生まれる余剰資源(お金、時間、エネルギー)をどのように投資へと繋げていくかを詳しく解説していきます。FIREやサイドFIREを単なる夢物語ではなく、現実的な目標へと変えるための道筋をお伝えしたい。そんな思いでこのnoteを書いています。エクストリーム過ぎて全く参考にならない、とならないように、極限から少し間口を広げてみたいと思います。既にシンプルな生活を送っている人にとっては、むしろ簡単に感じるはずです。

ミニマリズムは「気を散らすものを減らし、本質にコミットする」哲学です。その結果として手に入るのは、節約やシンプルな生活以上のもの。精神的そして経済的自由という、真の豊かさと時間です。このnoteが、あなたの理想のライフスタイルを築く一歩になれば幸いです。

ご利用上の注意

本noteは、筆者の経験と分析に基づき、ミニマリズムと投資を組み合わせた経済的自由への道筋を提案するものです。ただし、すべての内容がすべての人に適用できるわけではありません。投資にはリスクが伴い、資産が減少する可能性があることをご理解ください。

本書で紹介する戦略や銘柄はあくまで一例であり、読者の皆様の状況に応じた判断が必要です。また、税金や法規制については、専門家の助言を受けることをおすすめします。

本書を参考にする際は、すべて自己責任のもとで活用してください。

FIREとサイドFIREの基本定義と本質

経済的自由を目指すFIRE(Financial Independence, Retire Early)は、近年世界中で注目を集めているライフスタイルと投資戦略の一つです。しかし、「FIRE」という言葉自体が広がるにつれ、その解釈や種類も多様化してきました。まず最初に本章では、FIREとサイドFIRE(セミFIRE)の本質を整理し、エクストリームミニマリストがこれらを最短ルートで達成できる理由について解説します。

FIREの意味と歴史的背景

FIREとは、経済的自立(Financial Independence)を達成し、早期退職(Retire Early)を実現するライフスタイルです。元々はアメリカで生まれた概念であり、1992年に出版されたジョセフ・R・ドミンゲスとヴィッキー・ロビンによる『Your Money or Your Life』がその起源とされています。その後、資産形成を加速させる投資戦略と節約生活が結びつき、FIREムーブメントとして広がりました。

FIREにはいくつかの種類がありますが、経済的自由(Financial Independence)という定義を満たしているのは「FIRE」と「サイドFIRE(セミFIRE)」の二つだけです。サイドFIREとは、完全にリタイアするのではなく、配当収入や不労所得で基礎生活費を賄い、不足分を副業や軽労働で補うライフスタイルを指します。

他にも「ファットFIRE」「リーンFIRE」「バリスタFIRE」「コーストFIRE」など、生活水準や働き方に応じたバリエーションが存在しますが、本書ではシンプルに「FIRE」と「サイドFIRE」に絞って考えます。この二つこそが、経済的自由を達成するための本質的な考え方であり、投資とミニマリズムの組み合わせによって実現可能なライフスタイルだからです。(このnoteでは以後、サイドFIREという呼称に統一します)

FIREとサイドFIREの違い

FIREとサイドFIREには、それぞれ特徴とメリットがあります。

  • FIRE
    FIREは、投資から得られる収益や配当金だけで生活費のすべてを賄い、労働から完全に解放される状態です。これは経済的自由の究極形とも言えますが、達成するためには生活費の25倍以上の資産が必要とされる「4%ルール」が基本となります。たとえば、生活費が年間240万円の場合、6,000万円の資産が必要です。
  • サイドFIRE
    サイドFIREは、投資収益や配当収入で生活費の一部(基礎生活費)をカバーし、不足分を副業や軽労働で補うスタイルです。完全FIREに比べて必要な資産額が少なく、現実的な目標として取り組みやすいのが特徴です。また、働く時間を減らしつつも、自分が価値を感じる仕事や活動に集中することで、精神的な充足感を得やすいというメリットもあります。

サイドFIREは、エクストリームミニマリストにとって理想的なライフスタイルです。人間は退屈に耐えられない生き物です。FIREして暇になるだけなら良いですが、社会的な接点が無くなると、孤独を感じ、病んでしまう人もいます。その点、サイドFIREは生活に必要なコスト(基礎生活費)を株式等の資産収入で賄い、余暇や楽しみに必要なコストは好きな仕事で賄うため、好きな事だけをして稼げばいい、という状況になります。理論的には仕事をしなくても、基礎生活費は不労所得から保てるので、生きられます。

また最初にも述べましたが、FIREは4%ルールを前提としているため、その前提が崩れた時に、他の収益源、つまりフロー収入が無いと破綻するリスクが高いです。また年間で大きな出費をする年が5年に1回でも入ってくると、総資産は目減りしていきます。つまり、完全FIREは圧倒的な純資産を積み上げてからであれば問題ないですが、ギリギリのシミュレーション資産ラインでの実践は、大きなリスクを伴うということです。例えば、40歳で完全にFIREしたとして、その後15年で資産が枯渇し、またゼロから社会復帰しなければならなくなった場合、既に55歳になっており、精神的にも体力的にも一筋縄ではいかない部分が出てきます。この点でも、緩く好きなことで働き続けるサイドFIREには優位性があります。

ミニマリズムが早期達成に寄与する理由

FIREやサイドFIREの達成には「投資資金の最大化」が欠かせません。そのためには、生活費を抑え、余剰資金を投資に回すことが必要です。ここでミニマリズムの哲学が強力な武器となります。

ミニマリストは、生活から無駄な物や支出を徹底的に排除することで、毎月の支出を極限まで抑えています。たとえば、家賃や光熱費、食費を最適化し、不要な娯楽費や浪費を削減することで、生活費を月15万円以下に抑えることも可能です。これにより、手元に残る余剰資金が大きくなり、投資に回せる金額が増えるのです。エクストリームミニマリストになると、持ち物は更に少なく、管理の手間を減らして必要最低限のラインをあらゆる項目において把握しているので、さらに出費を切り詰められます。

また、シンプルな生活は「本当に必要なもの」に集中する力を養います。FIREやサイドFIREを目指す過程で、無駄な出費や過剰な情報に振り回されることなく、自分の目標に向かって着実に行動できるようになります。

資産が大きくなると、欲しいものが買えるようになるので衝動買いしてしまったり、株式の下落相場で恐れて売却してしまったり、また投資詐欺のようなものに勧誘されたりする機会が増えます。日々のミニマリズム実践はそのようなものに耐えうる、メンタル面の強化になります。ミニマリズムがもたらす精神的な安定と集中力は、長期的な投資行動の継続にも大きく寄与するでしょう。

さらに、エクストリームミニマリストのライフスタイルは、サイドFIRE達成後の生活とも相性が良いのが特徴です。必要最低限の生活費で満足できるため、少額の配当収入や事業収益でも十分に充実した生活を送ることができます。私のようにネスカフェを飲んでヨガさえしていれば幸せ、という極端な状況は万人には難しいかもしれませんが、お金のかからない趣味を持っている人なら誰でもサイドFIREとの相性は高まります。

FIREやサイドFIREは、単なる「働かない生活」ではなく、自分にとって本当に価値のある時間を手に入れるための手段です。それは本来、人間誰もが持っていた時間であり、本当に価値のある時間を「取り戻す」手段と言っても良いかもしれません。ミニマリズムという哲学を取り入れることで、その達成はより現実的で、かつ持続可能なものとなるのです。

ミニマリズムが生む投資余力

生活コストの徹底削減と投資原資の最大化

生活費の中でも最も大きな割合を占めるのは「住居費」「食費」「日常支出」です。これらを徹底的に見直し、最適化することで、投資に回せる原資を最大化することが可能になります。

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