持ち物
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三条の湯までの瞑想的歩行
新著の出版が終わると、久々に長い距離を歩きたくなった。
奥多摩駅からバスを乗り継ぎ、三条の湯へ向かった。
久々のハイクログ。

Base Weight 8kg
Pack Weight 10.4kg僕にとっては重いほうで、過去最大の積載量かもしれない。その理由は、山を降りて家に帰らず、更にそのまま転々と3泊しようと思っているから。合計4泊5日の旅である。
街に降りて継続的に作業できるように、いつもの撮影システムに加えて、ラップトップを積んでいる。これが重量を増やしている。だがよく考えてみれば、山行の前後に都市での滞在を組み込むバリエーションは結構ある。過去にも長野や屋久島で、そのような旅をしてきた。むしろ、One Bagで生きるということは、それだけでどこでも暮らせることだ。都市と自然をシームレスにつなぐことを、常に考えるということ。
(さらに…) -
長く使っているもの
先日、「壊れるまで使う」という動画を作りました。明け方走っていて、ふとその言葉が出てきたのです。壊れるまで使うことは、捨てることをできるだけ先延ばしにすること。壊れかけのものを捨てずに取っておくと、どんどんモノが溜まり、処分のタイミングを逃し、ゴミ屋敷と化してしまいます。だから、モノを減らすという観点では、潔く捨てるほうが大事です。半端なものや、使用頻度が低いもの、壊れかけのものはすぐに処分する。それがミニマリズムの原則です。
つまり、モノの分量が圧倒的に多い人が、「壊れるまで使う」ことを意識しすぎると、逆に減らせなくなって危険でもあるということです。
ある程度までモノの分量を減らしている人には、「壊れるまで使う」ことが効いてきます。出費が減る、買い物の時間が減る、モノを選ぶ時間がなくなる、ゴミ出しが不要、環境にもやさしい。長く使う過程で、モノを再評価することにもなり、それが満足感や充足感につながります。「もう既に、持っている」と自覚することは、もうこの先、何も買わなくていいことを教えてくれます。それに気づいた時、不思議と安心感のようなものが押し寄せてくるでしょう。
モノを買うという行為には、多くのプロセスが含まれます。広告が出てきて、瞬時にポチる人はおそらく少数派です。広告や購買を促進する情報はトリガーにすぎず、それを見た後に、あれこれ悩んだり、比較したりし始めるのです。そしてなるべく最安値で手に入れようとか、メルカリで状態が良いものが出ていないか確認したりします。商品が決まった後も、然るべき手続きのもとログインして、注文して、届くのを待つ。一人暮らしの人は、受け取る時間を調整して、運送業者に再配達をかけたりして、受け取れなくて、また再配達をかけたりして。ようやく新たな製品が届いたと思ったら、箱から出して、うわーやっぱりいいなと感動しながら、新しく手に入れたものの使い方や方法を模索しはじめます。そしてそれが手に馴染んで、無意識に扱えるようになるには、モノにもよりますがある程度の時間を要します。同ジャンルの新製品、例えばスマホを買い換える時の面倒さは、ここで説明するまでもないくらい、誰もが身に覚えのあることではないでしょうか。
買わなければ、このようなことを一切無しにできるのです。
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エクストリームミニマリストの条件
エクストリームミニマリストの条件とは何だろうか。
持ち物が50個以下の人?ネスカフェを飲んでいる人?それとも仕事も手放している人?
どれも当てはまりそうだけど、仕事も手放していることは持ち物を減らすことに役立つ。仕事が無いから持ち物が少ないのか、それとも持ち物が無いから仕事ができないのか。
僕の師匠とも先輩とも言える米国のミニマリストの持ち物のラインナップから、その生活と人生を紐解いてみたい。
まずは彼の2021年時点の持ち物の全てを並べてみる。
electronics 3
1, iPhone
2, Bluetooth Earphone
3, Charging cable


