ギア

  • 長く使っているもの

    先日、「壊れるまで使う」という動画を作りました。明け方走っていて、ふとその言葉が出てきたのです。壊れるまで使うことは、捨てることをできるだけ先延ばしにすること。壊れかけのものを捨てずに取っておくと、どんどんモノが溜まり、処分のタイミングを逃し、ゴミ屋敷と化してしまいます。だから、モノを減らすという観点では、潔く捨てるほうが大事です。半端なものや、使用頻度が低いもの、壊れかけのものはすぐに処分する。それがミニマリズムの原則です。

    つまり、モノの分量が圧倒的に多い人が、「壊れるまで使う」ことを意識しすぎると、逆に減らせなくなって危険でもあるということです。

    ある程度までモノの分量を減らしている人には、「壊れるまで使う」ことが効いてきます。出費が減る、買い物の時間が減る、モノを選ぶ時間がなくなる、ゴミ出しが不要、環境にもやさしい。長く使う過程で、モノを再評価することにもなり、それが満足感や充足感につながります。「もう既に、持っている」と自覚することは、もうこの先、何も買わなくていいことを教えてくれます。それに気づいた時、不思議と安心感のようなものが押し寄せてくるでしょう。

    モノを買うという行為には、多くのプロセスが含まれます。広告が出てきて、瞬時にポチる人はおそらく少数派です。広告や購買を促進する情報はトリガーにすぎず、それを見た後に、あれこれ悩んだり、比較したりし始めるのです。そしてなるべく最安値で手に入れようとか、メルカリで状態が良いものが出ていないか確認したりします。商品が決まった後も、然るべき手続きのもとログインして、注文して、届くのを待つ。一人暮らしの人は、受け取る時間を調整して、運送業者に再配達をかけたりして、受け取れなくて、また再配達をかけたりして。ようやく新たな製品が届いたと思ったら、箱から出して、うわーやっぱりいいなと感動しながら、新しく手に入れたものの使い方や方法を模索しはじめます。そしてそれが手に馴染んで、無意識に扱えるようになるには、モノにもよりますがある程度の時間を要します。同ジャンルの新製品、例えばスマホを買い換える時の面倒さは、ここで説明するまでもないくらい、誰もが身に覚えのあることではないでしょうか。

    買わなければ、このようなことを一切無しにできるのです。

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  • 2025/07/16

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  • 2025/04/25

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  • Extreme Minimalist Wardrobe 2025 S/S

    Extreme Minimalist Wardrobe 2025 S/S

    毎年アップデートしているミニマリストワードローブ。 2025年は、より専属的な活動スタイルと、レイヤリング設計のみならず、素材の実験ベースでの最適化を模索し、後悔なく「最小の所有」を実現できるラインナップに到達しました。

    この記事は「Tokimaru Core」のコアな皆さんに向けて、持ち物に関する全プロセス、素材スペック、選定の背景、レイヤリングの理論、そして最後に残った意味のある最小構成を記録するものです。動画版はYouTubeをご覧ください。

    目次

    1. ミニマリズムの哲学と生活スタイル
    2. レイヤリング理論:都市と山の往復生活
    3. 最終ラインナップ:選ばれし衣類一覧
    4. アイテム個別分析:選定理由と素材評価
    5. 「着ない服がない」ことの安心感
    6. 今後のアップデート予測
    7. おわりに:65点で生きるという実験

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