ラベル

  • ラベルの脱ぎ方 – 逆説的ブランディング

    先日、60年代のストラトキャスターを買った話を書いたら、「ミニマリストなのにギターを買うんですね」という反応があった。YouTubeでもこういうコメントはたくさん来る。僕をミニマリストとして認識してくれている。チャンネル説明欄に実際「Extreme Minimalist」と書いて発信してきたから当然のことで、動画を観てくれているという点で、とてもありがたい話だ。

    おそらく悪意はない。むしろ好意的な驚きなのだと思う。でも、この一言には人間の面白いメカニズムが詰まっている。

    人は他人に対して、勝手に「この人はこういう人」というモデルを作っている。ミニマリスト、旅人、起業家、ヴィーガン、作家。一度モデルができあがると、相手をいちいち観察しなくて済む。予測が立つから、コミュニケーションのコストが下がる。脳にとってはとても効率がいいことだ。

    問題は、その人がモデルから外れた行動をしたときだ。

    周囲は、それにより少し不快になる。なぜなら、相手についての認識を、再度作り直さなければならないからだ。脳はその追加作業を嫌がる。心理学では人間を「認知的倹約家」(コグニティブ・マイザー)と呼ぶことがあるが、エネルギーを使うことは極力やりたくない、というのは人間のかなり根深い仕組みだと思う。(ブラウザやサーバーが一度訪れたページの情報を記憶する、キャッシュにも似ている)

    メンバーシップが必要です

    You must be a member to access this content.

    メンバーシップレベルを表示

    Already a member? ここでログイン