リスク

  • など業を極める

    今年新たにしたTwitterのプロフィール欄は、「文筆業、ミニマリストなど。」としている。

    たぶん、きちんと仕事を説明するなら、もう少し別の書き方もある。作家、映像制作者、YouTuber、コンテンツクリエイター、代表取締役、ソロプレナー、ミニマリスト、フォトグラファー。並べようと思えばいくらでも並べられるし、逆にもっと削ろうと思えば、文筆業だけでもいいのかもしれない。

    だが、どうもしっくりこない。

    自分のしていることをひとつの肩書きに閉じ込めようとすると、何か大事なものがこぼれ落ちる感じがある。文章を書いているのは確かだが、文章だけを書いているわけではない。映像を作っているのも確かだが、映像作家という言葉も少し違う。ミニマリストとして見られることも多いが、ミニマリストという肩書きだけで生活をしているわけでもない。

    むしろ、自分の仕事の本体は、そのどれにも完全には収まらない余白にある。

    だから「など」と書いている。

    この感覚は、みうらじゅんさんの「など業」という考え方から影響を受けている。みうらじゅんさんは、漫画家でもあり、イラストレーターでもあり、エッセイストでもあり、仏像を語る人でもあり、音楽をやる人でもあり、何かよくわからないものに名前をつける人でもある。ひとつの肩書きに収まらない。というより、収まらないことそのものが仕事になっている。

    それは単なる多才さではないと思う。

    一見すると、あれもこれもやっている人に見える。だけど、よく見ると、すべてにひとつの視点が通っている。世の中の隅にあるものを見つける。まだ価値がついていないものに、自分なりの名前をつける。誰も本気で見ていなかったものを、本気で見る。その態度が、漫画にも、文章にも、仏像にも、ゆるキャラにも、マイブームにもつながっている。

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