作り方

  • 持ち物リストの作り方 – 68個で暮らす

    7月は何も買わなかった。6月までは結構買った。引越しをして、家具を新調し、音楽機材など大きめの買い物が続いた。そして少し気分を変えようと、久々に服も買った。

    これらのものを全て把握できているのは、持ち物リストをいまだに更新し続けているからだ。表向きのものはウェブサイトに掲載して誰でも見られるようになっている。オリジナルのデータには、購入日や、価格などもっと細かな情報を記載してあり、変更はすぐに反映するようにしている。

    今回は、持ち物リストをつくることの意味とその効果、そして作り方を書いていく。僕が使用している実際のシートも共有する。Core会員特典としてしばらく外部ストレージに置いておくので、コピーしつつ、自分のリストを作ってみてほしい。

    物を数えるというのは、一見ばかげた行為だ。大人が真顔でやることではないのかもしれない。ただ、始めてみると思いのほか楽しかった。そして楽しいだけでなく、生活が目に見えて変わった。無駄な買い物をしなくなり、道具選びは慎重になり、ひとつの物を長く大事に使うようになった。

    現在の僕の持ち物は68個。この数字を維持しようと頑張っているわけではなく、リストがあると自然にこのあたりに落ち着く、という感覚に近い。

    シートにすべての持ち物の数が出ていると、物は増えにくい。ひとつ手に入れたらひとつ手放す、という判断が、目の前の画面上でできるようになる。買った物の失敗やサイズを記録しておくと、買い物そのものがうまくなる。購入年月がわかるから、買い替えの時期も見えてくる。重さを記録しておけば、ハイキングや旅のパッキングが一気に楽になる。

    ものが多い状態でリストを作ろうとすると、当然失敗する。全てを出して数えるというのは、途方もなく、大変な行為なのだ。

    アメリカの平均的な家庭には30万個の物がある、という数字がある。(2014年のLAタイムズ)正直、根拠のあやしい数字だが、仮に一桁盛られていたとしても3万個だ。数える気が失せるのに十分な量だと思う。

    だから、数えるのは後でいい。先に減らす。個人的な感覚としては、全部で200個を下回ったあたりで、初めて数える勇気が湧いてくる。100個以下になれば、数えるのはもう作業ですらない。夕方に始めて、寝る前には終わる。ここがリスト化のタイミングだ。

    まだそこまで遠い場合は、何の持ち物が多いのかを見極めて、パートごとに分けて取り組むのがいいと思う。仕事道具、衣類、キッチン、という具合に。衣類だけのリスト、机の上だけのリストをつくり、部分的に何があるか可視化してみる。それでも十分に機能する。リストが完成しなくても構わない。数えようとして、多すぎることに気づいて、減らして、また数える。その行ったり来たりの過程こそが、身軽になる実践となる。

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  • 個人ブランドの作り方

    目次

    1. ネーミングの重要性
    2. 理想の未来を設定する
    3. 模倣する
    4. ブランドコンテンツを作る
    5. 自分のストーリーを書く
    6. 問題が出たら引き算で

    1. ネーミングの重要性

    ブランド(会社)を立ち上げる時、名前は重要だ。名前は、最初のプロダクトであり、最初のUXだと言える。人はあなたの活動を、まず言葉として受け取る。だから、親しみやすく、書きやすく、覚えやすく、口に出しやすい名前ほど、出会いの摩擦が小さくなる。発音しやすい名前ほど好意や記憶に繋がりやすい。

    有名企業を思い浮かべると、摩擦の少なさが徹底されていることが分かる。Apple、Amazon。短く、口に出して気持ちいい。日本でも、メルカリ、ユニクロ、吉野家。どれも人が覚えるための負担を極限まで減らしたような名前だ。ここで大事なのは、センスよりも設計である。覚えやすさは美学であり、同時に戦略なのである。

    名前は人間の記憶のためだけでなく、検索と一覧のための名称でもある。かつては電話帳や企業ディレクトリが強かった時代があり、アルファベットの早い位置にある名前が有利になる場面が確かにあった。実際、スティーブ・ジョブズは「Atar(米国のゲーム・家電企業)より電話帳で先に出る」という理由もAppleという名前の一因だった、と振り返っている。Amazonも創業当時、サイトの一覧がアルファベット順で並ぶことを意識し、Aで始まる単語を辞書で探したという話が残っている。もちろん現代は、電話帳が主戦場ではないが、一覧に並ぶ、検索される、読み間違えられる、という現象自体は形を変えて今も残っている。App Store、SNS、検索結果、音声入力、友人への口頭紹介。どこでも、名前は並び、聞かれ、打たれるものである。

    ここで話は、ドメインに繋がる。ネット時代のビジネスは、極端に言えばドメインファーストだ。ドメインの重要さを理解していない経営者は意外に多い。会社の名前をつけたあとで、その名前が既にあったり、他のサービスが使用しているというパターンは最悪だ。

    サイトのURLだけでなく、独自ドメインのメールまで含めて、名前は信用の器になる。実際、独自ドメインのサイトやメールは信頼・信用の判断に影響するという調査が複数ある。

    名刺を配る前に、リンクを渡す前に、人は一瞬であなたを判断する。その一瞬で目に入るのが、ドメインとメールアドレスだ。ここが整っていると、たとえ小さな個人事業でもきちんとしているという印象が立つ。逆にここが崩れると、中身が良くても入口で損をする。

    だから、ブランドネームや会社名を考えるときは以下を考慮する

    • その名前は、子どもでも一発で書けるか(スペルミス耐性)
    • 初見で読めるか、口に出して気持ちいいか(発音の自然さ)
    • 一回聞いて覚えられるか(短さ・リズム)
    • そして何より、その名前で .com(あるいは主要TLD)が取れるか、主要SNSのハンドルが取れるか

    固有名詞の強さは、ここで効いてくる。唯一無二の単語は、ドメインも取りやすく、検索でもあなたに収束しやすい。逆に、半端に一般語に寄せた名前は、競合が増え、検索の文脈が散り、ブランドの輪郭がぼやける。昔はキーワードをそのままドメインに入れて上位を取るという発想が流行したが、Googleは低品質な完全一致ドメイン(EMD)を順位面で抑えるアップデートを行ってきた。つまり、ドメインや名前だけでショートカットしようとすると、長期ではむしろリスクになりうる。

    最後にもう一つ。名前は、あなたのビジョンを表すためにも重要だ。ブランド名は、看板であると同時に、羅針盤でもある。「この名前の人なら、こういう未来に向かっているはずだ」と、他者の期待を生むような名前は強い。期待が生まれると、物語が始まる。物語が始まると、コンテンツが積み上がる。積み上がったコンテンツは、やがて名前そのものを意味に変える。

    名前は最初の投資で、最初の約束である。軽く決めない。だが、こねくり回しすぎてもいけない。最小の言葉で、最大の未来を背負える名前を選ぶ。ここから、ブランドは始まる。

    2. 理想の未来を設定する

    個人ブランドは今の自分を飾り立てる作業ではない。むしろ逆で、未来の自分に向けて、いま何を捨て、何を積むかを決める設計だ。ブランドとは、世界に対する一種の約束であり、約束である以上、時間軸を持つ。だから最初に必要なのは、ロゴでも肩書きでもなく、どんな未来へ向かうのかという一点になる。

    たとえば今、ただ服やモノを作るだけでは勝ちにくい。安くて良いものは、ユニクロや無印良品のような巨大な仕組みが、すでに高い水準で供給している。価格・品質・流通という土俵で戦うと、個人や小さなブランドは消耗する可能性のほうが高い。これは冷たい現実だが、同時に救いでもある。埋もれないためには土俵を変えればいいからだ。価格ではなく、意味。機能ではなく、文脈を重視する。

    そこでストーリーが立ち現れてくる。

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