目標

  • 1日で2026年を組み立てる自己改革プロセスの実践ワーク

    この時期になると新年の目標を立てたり、来年の計画を立てたりしているかもしれない。アナログ派の人は、新しい手帳を選んで、何もない空白のページを眺めたり。何かと楽しい時期である。

    しかし、あなたは今年の年始に立てた目標を、達成できただろうか。多くの人は年始に立てた目標をほとんど達成できないし、1月が終わる頃には立てたことさえ忘れてしまっていて、12月の今となればそれが何だったのか全く思い出せない人もいる。

    なぜ目標を達成できないのだろうか。

    それは表面的な行動だけに焦点を当てていて、自分自身のアイデンティティを変えていないからである。本当に変化するためには、行動ではなく、自分が何者であるかを変える必要があるのだ。

    例えば、来年は健康でいたいからと、「週3回ジムにいく」と目標を立てがちだ。日本で義務教育を受けて、受験や就職合戦を経て日本の古い企業の中で育っている僕たちは「目標はなるべく具体化せよ、数値化せよ」と教わってきた。もちろんそれが良い場合もある。しかし目標を立てることにおいては、ひとつ抽象度を上げたほうがうまくいく。表面的な行動は日々のルーティンでいくらでも補強できるからだ。

    この目標の本質は、ジムに行くことではなく、「健康でいること」のはずだ。それならば、あなたの行動は週に3回のジムでなくたっていい。散歩を毎日して、たまに友人と公園でフットサルをして、週末は家族とキャンプや近くの里山へハイキングにもおよばない程度の散策にいく。近くにジムがあるのなら、週に1回くらいはみっちりトレーニングに励んでもいいかもしれない。

    このように目標の抽象度をひとつ上げると、本質に近づく。何より、気が進まない中、ジムに週3回通うよりも、楽しく、健康になれる。目標は自然に達成される。この時、アイデンティティにも変容が起きている。あなたはただ「ジムに週3回行く頑張っている人」ではなく、「健康な人」になっている。

    成功している人は努力して良い習慣を続けているのではなく、それが自然な生き方になっている場合が多い。

    つまり〇〇しなければならない、ではなく、〇〇してしまう。という状況になっている。

    何も考えずとも、好きで勝手にやってしまうこと、は強い。(それが悪い習慣の場合は断ち切る必要があるが)

    良い習慣を自然な生き方にするために、以下を考えている。

    1、フォーカス(集中力の維持)
    2、ミニマリズム(行動の厳選、アンチビジョン)
    3、ディープワーク(本質的な仕事)

    この3点を考え、日々実践することで、アイデンティティの変容が起こる。それは1日では変わらないが、自分の中にラフなガイドラインを引くには、1日あれば十分である。

    年末のたった1日の実践的なワークが、先の1年を作る。先の1年(2026)がうまく回れば、3年後には目標を達成している。会社に依存せずに、好きなことで生きる体力と技術が身についている状態になる可能性も高い。

    振り返ってみれば、僕がなにかを始めるのは、いつも冬だった。

    ある年は1/1から毎日写真を撮り、文章を書くことを始めて「写真日記」という作品を作った。ブログの毎日更新を始めた時期も、いつの年かの冬休みだった。正月からカフェの外の寒い席で、MacBookだけをもってブログを書いていた日のことを今も覚えている。思い立って冬のパリで年越ししようと思ってベトナム経由で旅に出た年もある。東京屋上小屋暮らしができる場所を見つけたのも、3年前の冬だった。

    どちらかと言えばずっと夏が好き。寒いのは嫌だ。だけど、何かが始まり、自分に変容が起きたのはいつも冬だった気がする。それは僕がずっと一人暮らしで、ホリデーシーズンのイベント事と無縁の人生を送ってきたことも少しは関係しているのかもしれない。

    みんなが遊んで浮かれている間に、ひたすら文章を書き、写真を撮り、走り、自分の現状を見つめ直し、それに落胆し、何かを変えようともがいていた。冬にひたすら自分のディープワークとルーティンを続けた年は、春に少しだけ何かが花開いた。多くが遊んでいる冬の間に、ひとりこもって修行をして、その修行の成果が春に出るみたいな。なんだか、受験勉強を冬休みに頑張ったやつと、頑張らなかったやつの成果が、休み明けに出るのにも似ている。ここでも思考は結局義務教育や受験という社会システムに縛られているのか。

    あるいは、子供時代に冬を勉強漬けで過ごした人は、その反動として、大人になると遊び・休む季節になるのかもしれない。その点、僕は勉強をあまり頑張らなかったので、今になってそれが功を奏して?、冬に修行、春に開花、という世間とは逆の流れを生んでいる。そのようなことを繰り返し、気づけば、圧倒的に自由になっていた。

    話を戻そう。

    先の1年を組み立てる、1日でできる自己改革プロセスの実践的ワークを提案する。

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