Minimalism

  • Mac OSでの最小限で効果的なセキュリティ設定 [デジタルミニマリズム]

    私の生産性ツールであるWorkflowyをEmacsに移行しているという話を最近書いてきました。それはなかなか骨の折れる作業です。朝4:45に起きて、英語の勉強を15分間して、顔を洗って5時からの15分間は、タスク出しと同時に、WorkflowyのノードをEmacsに引っ越しすることに充てています。このルーティンを繰り返して1週間ほどたちますが、ようやく完全移行の兆しが見えてきました。しかし油断は禁物です。

    書くツールについて考えることが、再びデジタルミニリズムとセキュリティの課題に繋がりました。

    現在メインで使用しているツールはEmacsとApple Notesです。ツールについてはまた別の機会で詳しく書きたいと思っていますが、Apple Notesは、純正ソフトでデバイス間のシンクがとてもスムースであるため、iPhoneで簡単なメモをとるのに欠かせません。これまでNotionやObsidianやEvernoteなど多くのメモアプリを使ってきましたが、結局シンプルでミニマルで安定感のあるApple Notesに戻るということになっています。

    Notesの使い勝手があまりにも良いため、重要な情報をちょっとここに置いておくということがありました。これをきちんと、セキュリティを高めて整理したいという思いが、今回の設定に至るモチベーションになりました。改めて、Mac OS環境で、最低限のセキュリティを確保しながら、ファイル管理を同時にミニマルにしていくという試みです。

    Notesのセキュリティ自体はさほど弱くはありません。iCloudのAdvanced Data ProtectionをONにしておけば、Notes自体がiCloud上でE2EE化されます。Notesにロック機能がいつの間にか付いていますが、これは単体のNotesを暗号化するという点で、ADPをかけることと同じ意味になります。iPhoneでは顔認証を用いたロック解除になるので、公共の場でまわりに見られたくないというような時は少しは役に立つかもしれません。

    現在の私のNotesの画面と、今回行ったセキュリティ強化の項目を記します。(セキュリティの関係で誰にも共通するMac OSの事柄に絞ります)

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  • やめたら人生が変わった7つの習慣

    1.遅く起きる

    世間では早起きが絶対的に良いというような風潮があるが、実はそうでもない。

    人間は哺乳類であるため、眠るリズムは太陽と周囲の明るさによってある程度決められて、1日の中で何度か睡眠を繰り返す生き物だ。夜でも月が明るい夜は起きていただろうし、敵や邪悪な動物が潜んでいそうな夜には、集団の中で交代で誰かが見張をしなければならなかった。

    朝起きて、夜ぐっすり眠ることができるようになったのは、歴史的には最近のことだ。安全に眠れる家というものが誰にも普遍的なものになって、さらに学校や会社という、決まった時間に行かなければならない場所ができたのである。つまり、早起きが良いという風潮は近代以降の社会的価値観によって作られており、インターネット時代になり、生産性という名の元に新たな形でブーストされ続けている。

    さらに、10代から20代前半くらいまでは朝に弱く、夜型の傾向があることが科学的に実証されている。そして、加齢に伴い、朝に強くなり朝型に変わっていくそうだ。高校生や大学生が朝一のクラスで居眠りをしていて、おじいちゃんおばあちゃんが早起きなのは理由があるのである。学校は朝から部活や授業を行うため、生徒たちはパフォーマンスを発揮できない。ワシントン大学では学校の始業時間を遅らせることで、日中のパフォーマンスが上がるという研究がある。

    自分のことを長らく夜型だと思っていたのだが、最近は朝とても強くなってきた。それはつまり、加齢しているということなのだろう。早く起きると、1日のリズムが整い、明らかに生産性が上がり、充実感とやる気に満ち溢れる気がする。前向きになるし、達成感のようなものもある。

    早起きするだけで、1日全体が良くなる。1日の積み重ねが人生になるわけで、つまり毎日が良くなれば人生が良くなるということだ。

    さらに良くするためには、早起きして、自分が最も取り組むべきことを、朝一番に行うこと。それは時期によって変わっていい。僕は朝5時前に起きて、それからの5時間を執筆にあてている。その時間だけはブロックして、何も邪魔が入らない状態にしている。そうすることで、10時か11時には、仕事が終わる。その後、ヨガとワークアウトと食事をして、午後は本を読んだり映画をみたり、回復の時間に充てる。YouTubeを撮影したり編集したりもする。

    遅く起きることを手放して、生活が変わった。それはおそらく、とても良い方向に。最近のルーティンについては、また別途書きたい。

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  • GPT-5で断捨離を加速させる方法

    GPT-5で断捨離を加速させる方法

    OpenAIのGPT5が発表された。o3や4oなどのモデル選択式だったものが、5とthinkingだけになり、質問と内容によって最適なモデルを自動選択して回答するようになっている。ざっくり言えば、5は全ての窓口となり、thinkingは推論モデル前提での使用に適している。

    特に強化されているのがコーディングとヘルスケアの分野で、簡単な指示で爆速でウェブサイトを構築してくれる。ヘルスケアの分野は当初は力を入れていなかったものの、米国での使用用途としての需要が高まり、今年に入って強化された。アップルがヘルスケア分野に力を入れていることとも関連はあると思う。ハルシネーションの軽減によって、今後はますますセルフケア・セルフドクターとしてのGPTの使用が広がるのだろう。僕も過去にサプリの最適解を導き出すのにGPTを用いており、今回も新たに5を使って再考してみた。

    サイトのビルディングができて、ブランディングや設計ができると、GPTは単なるアシスタントではなく創作物の生成装置と化す。個人が必要な時に、必要なかたちで、アプリケーションやサイトを作れるようになる。これまではアプリ制作やウェブサイト制作会社があり、そのようなものがビジネスとして成立していた時代だったが、今後はおそらく消えていくだろう。誰でも個人で、自分だけのソフトウェアやウェブサイトが作れる、ソフトウェアオンデマンドの時代になるのだ。

    GPTには断捨離にも役に立つ。お片付けサービスに頼らなくても、自分で自発的に捨てられるようになる可能性を秘めている。これは基本的には良いことだが、危険もある。改めて、僕の持ち物リストをGPT5に最適化してもらうとしよう。さて、どうなることやら。

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  • アドバイスを手放す

    求めてもいないのに、勝手に受けるアドバイスほど鬱陶しいものはない。時にそれは老害や自己中と呼ばれたり、おせっかいな奴という認識につながっていく。

    あらゆる情報が簡単に得られ、誰でも発信できる時代になり、そのような他者への勝手なアドバイスがますます増えていると感じる。人には誰でも、自分が得た情報を誰かに伝えたい欲求がある。それは本来、危険や食糧の在処を知らせるという、人類的な生存本能からくるものだろう。

    現在は情報過多になり、精度の低い情報についての指摘やアドバイスも増えた。情報を持ってしまうと、それについて何かひとこと言いたくなる現象は千葉雅也が『勉強の哲学』で記したように、人は勉強することによって「キモく」なることにも繋がる。誰もが自分が勉強したこと、体験して深く知識を体得した(ような気になってる)事柄に関しては、確固たる自信をもって、相手の情報を上塗りしたり、論破しようとしたりする。そういう細やかなアドバイスが、時には人間関係の亀裂につながることもある。

    僕は基本的に求められた時しか、アドバイスはしないようにしている。ある時からアドバイスすることを手放すことにした。他人がやっていることとか、他人の持ち物に関して、口出したり意見したりしない。無節操なアドバイスをしないようになって、人間関係がうまく回るようになったし、ストレスも大きく減った。そしてなにより時間ができた。人生は誰にでも有限で、他人にアドバイスをしているほど時間はないのである。

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  • 退職を待たずに自由を生きる方法 – 延期された人生からの脱出

    退職を待たずに自由を生きる方法 – 延期された人生からの脱出

    僕たちは、退職後の人生に自由が待っていると信じ込まされてきた。まるで砂浜でカクテルを傾けながら、すべてから解放された老後が用意されているかのように。けれど、それは本当だろうか?

    19世紀後半、ドイツのビスマルクが国家退職制度を導入し、65歳を退職年齢と定めた時、当時の平均寿命はまだ60歳を少し超える程度だった。つまりこの制度は、老後の余暇を保証するためではなく、若い労働力のために高齢者を労働市場から排除する、いわば政治的な戦略だった。

    現代ではそれが自由というラッピングで売られている。退職後の自由のための年金、投資、退職プラン。すべてが将来の安心の名のもとに、今この瞬間の時間と情熱を差し出すことを正当化している。まるで蓄財さえすれば老後は安心、というような、そのようなイメージで溢れている。

    アラン・ワッツはこの幻想を「延期された人生計画」と呼んだ。いつか退職する日が来ると信じて、夢や旅、情熱を注ぐプロジェクト、そして愛する人たちとの今の時間を先送りにして生きる。そんな人々に、彼は警鐘を鳴らした。

    僕たちは未来バイアスに囚われている。今の喜びを犠牲にして、遠い未来の報酬を過大評価する傾向である。ダニエル・カーネマンも『Fast and Slow』で、人間が短期の幸福と長期の満足のあいだで、どれほど非合理な選択をするかを解き明かしている。

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  • Cursorエディタを文章執筆に使う本気の設定

    Cursorエディタを文章執筆に使う本気の設定

    Cursorエディタを文章執筆に使うチューニングを、ここ1ヶ月くらい行ってきた。設定は簡単にできたものの、フォルダ構造や、全体の執筆ワークフローを整えるのに少し時間を要してしまった。今回は、現時点での私の執筆環境を共有する。少々ニッチで突っ込んだことも記載するが、ブログや小説や論文やメルマガや、何かしらの文章を書いている人には役に立つと思う。

    これまでのエディタ使用経歴をざっくり振り返っておく。アウトライナーはWorkflowy、文章はUlysses。この組み合わせで5年くらい書いてきた。近著『写真日記』も全てUlyssesで書いている。これまでのnoteやブログ記事は、ブラウザ直で書くこともあれば、Apple Notesにドラフトを書いて、ブラウザで本稿、たまにUlyssesを通して最終稿という感じで書いてきた。それから、次作に取り掛かる際に、Screvenerを導入してしばらく試したが、挫折してUlyssesに戻っている。

    プログラミングを趣味で行っていて、昨年くらいからコードエディタを文章執筆に使えないかということを模索し始めた。Emacsやneovimを使って、これらは実に禅的だなと感じた。Emacsは今でも週末道場という感じで、修行的に触っている。さらに修行的なものを求めて「ed」なんかも触った。自分が90年代半ばに、初めてPCを触った時のような郷愁に駆られた。エディタ界のミニマリズムと禅の極地とも言えるかもしれない。

    それから現実的なObsidianを触り、マッピングは自分の用途にはtoo muchで、やはり基本はテキストベースのシンプルエディタだなということで、VS Codeで書いたりもした。2025年の4月頃に、Cursorが話題に上がっていて、使ってみたところ最初からミニマルでシンプルなUIにやられた。少しjsonをイジってみると、かなりUlyssesに近くなることがわかり、それから設定を追い込んだ。

    CursorといえばAIベースのコードエディタだが、今回は長くなるのでAI機能については触れない。しかしこれは通常の文章執筆でも驚異的な力を秘めている。

    Ulyssesが年間6000円。Cursorは無料で使える。しかし設定の追い込みと、使いこなしが必要。設定に時間が取られて、肝心の執筆が進まない、ということが起こる。(Emacsほどではないが笑)締め切りが近い人は注意が必要だ。締切が遠い人は、少し腰を据えて、Cursorをライティング用のエディタに仕立ててみよう。

    まずは執筆画面の仕上がりを見てほしい。

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  • サバイバルフードリスト

    サバイバルフードリスト

    備蓄アイテムを家にストックするというのは、モノを持たない人にとっては難しい。僕はこれまでは一切なにもストックしない派だったが、最近は何も無いからこそ、最低限生き延びれるような食材をストックしておくという意識に変わった。「ストック」というと、予備であり、普段使わないというニュアンスが強くなるが、まずはここを脱構築する必要があると考えている。

    日常的に使う食材の在庫を抱えるということは多くの主婦がやっている。これに加えて、ハイキングや旅にそのまま使えて、質量に対してハイカロリー、そしてコールドソーク的調理法が使え、燃料と水をなるべく消費しない、かつ美味くて、日持ちが良く、栄養素のバランスが取れるようなエクストリームなサバイバルフードリストを作ってみた。

    これがあれば、何か起きてライフラインが途絶えても15日間は生き延びられる。30日分にしたければ、分量を二倍にすればいい。(トップ写真は無関係です)

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  • 必要最小限のサプリリストと考え方

    必要最小限のサプリリストと考え方

    昨年、サプリについての記事を書いた。今回は最近アップデートしたことをお送りする。

    まず前提として、サプリはあくまで補助的なものであるということ。食事と睡眠、運動が基本。摂らないで済むなら、それが一番ミニマル。人によって健康状態や体は異なる。年に1回ほどの血液検査をして、不足分を補うイメージで、健康レベルを上げて病気のリスクを下げていく。プラセボ効果も大きい。だからこそ、長期的に研究されており、エビデンスのあるものを選ぶ。製品の品質にも注意し、できれば医療グレードのものを使う。症状や問題が出たら、迷わず医師に相談する。

    そういう前提で、現在のラインナップは下記の通り。

    • ビタミンD3
    • フィッシュオイル
    • ターメリック
    • マグネシウム

    それぞれ、自分なりの目的と効果を記す。

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  • 五月病から回復する方法

    五月病から回復する方法

    いつも通りにアシュタンガヨガの練習を終えた。ナヴァアサナまで来た時、フィニッシングに繋げて、ハーフで練習を終えてしまおうかという諦めをなんとか制して、最後までやり切った。とても充実感がある。バナナとオートミールの朝食を終えて、ネスカフェを淹れて、カメラを回し、五月病について話してみた。しっくりきているようなきていないような。カメラを回した後は、洗濯機を回す。その後にDJでも回せば、世界はもっと回るだろうか?あるいは、止まっているこの世界で、自分だけが空回りし続けているような感覚もある。しかしそんなことすらもうどうでもいい。とにかく練習は終わり、新しい一日が今日も始まっている。AirPodsを装着して、昨夜水につけておいた炊飯器を洗おうかと思っていたら、自然と誰かのボイシーが始まっていた。しばらく聞いていたものの、ボイシー特有の後ろで流れるちゃーっちゃっちゃちゃーららららー、という音楽がどうしても気に食わない。自分で歌詞でもつけて克服してやろうかと思っているが、馬鹿らしく思えて実行に移せていない。いったいあの音楽はなんなのだ。全員共通である必要があるのか。外せないのか。ミニマルではない。BGMが不要な放送だってあるはずだ。そういうわけで、僕はSpotifyのほうが好きだ。音声だけでなく、音楽も動画も写真も、自分好みに作れるほうが遥かに大事だと思う。プラットフォームの主張は少なければ少ないほどいい。経済至上主義の現在では、企業もそんなことは言ってられないのだろうけれど。そう言いながら、過去にVoicyに応募して、受からなかった私。受験とか就職とか全然だめで、これまでの人生で何かに受かった試しがない。だから合否を勝手に決められるようなことを避けることにした。何かの枠にはまらず、自らの道を歩くアウトローでありたい。法律は守り内省的なアウトロー。正確には、何かの枠にはまれないからアウトローなのだが、誰かの評価の枠に収まる人間にはなりたくないと思う。Voicyなんか2度と応募してやらない、と強い意志を固めつつ、向こうから依頼されたらやりますと言ってしまうのだろうか?いや、そんなことはもう無いだろう。ボイシーを消して、Miles Davisのアルバムをかけた。20代のころに擦り切れるほど聞いたアルバム。自分は五月病なのかもしれないが、新しい何かが始まる気がした。

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  • マネーフォワード最適化

    先日、キャッシュレスとクレカの最適化について記事を書いた。同時に「クレカを1枚に絞る」というミニマリズム的試みを、動画でも話してみた。

    収支管理において、マネーフォワードは今や必須ツールになった。もし確定申告が不要であれば、そこまでハードに使う必要はないかもしれない。でも、電子申告が一般的になった今では、むしろ使わない理由がない。圧倒的に便利で、圧倒的に早い。

    ただし、ひとつ問題がある。
    デビットカードの利用明細が、すべて「デビット」と記録されてしまうという点だ。クレジットカードなら店名やカテゴリが自動で反映されるが、デビットの場合、前回と同じカテゴリに機械的に分類される。これは思った以上に厄介だ。

    さらにマネーフォワードの無料プランでは、連携できる口座が4つまでに制限されている。5つ以上連携したい場合、有料プラン(月500円〜)に登録する必要がある。これをどう考えるかは、各々の使い方次第だ。

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