このテーマが浮かんだ時、コンテンツ制作の最小単位を考えるというタイトルが最初に浮かんだ。しかしそれだと範囲があまりに広くなってしまう。撮影システムの外側にコンテンツ制作という大枠があるわけで、何を作るか、何を表現するかという前提をもとに、自分の撮影システムを考えていく順序がいい。
僕の発信の根底にはブログがある。ブログ時代から読んでくださっている人には、今もその流れを汲んでいることがバレていると思う。このメンバーシップも有料ブログやnoteがベースにあるし、実はYouTubeやPodcastも、メディアは違えど、ブログなのだ。もっと言えばそれは日記であり、日記というのはあらゆる表現に展開され得る。(純粋日記というより、日記的、手記的であるということ)
ブログ時代の撮影システムはシンプルだった。写真さえ撮れれば良かったのだ。カメラが1台、レンズが一本あって、それにクリップオンストロボを追加するか否か、くらしか悩むポイントは無かった。

ブログは写真が重要だ。ジャンルによっては写真の重要性が低いコンテンツもあるが、だいたい魅力的なブログ、読みたくなるブログ、また訪れたくなるサイト、圧倒的なPVを稼ぐサイトは、文章同様に写真が強い。鑑賞媒体がスマホ主流で、SNSベースの拡散モデルがまだまだ健在の現代において、ビジュアル表現にコストを投下することは、ブログ運営を行う上では長期的に高いROIとなる。
しかし、ブログから、受託型の映像制作や写真撮影や、YouTubeやポッドキャストへと広がっていくと話が変わってくる。今回は話しを簡単にするため、受託型の撮影系の仕事については考えないことにしよう。
ブログ、またはブログ的表現、YouTube、Podcastや音声配信系、そのような個人でもできるような、ほぼ全てのコンテンツ制作に対応できる、撮影システムの最小単位を考えてみたい。