脱クラウドストレージ – 写真整理と管理のミニマル化

sandisk ssd

クラウドストレージへの依存は、毎月の使用料、シンクの遅延、ネット環境必須、大量バッチ処理不向き、情報漏洩リスクなど様々な問題がある一方で、物理的記憶デバイスからの解放、分散型バックアップによるデータ保存の安全性など利点もある。何よりミニマリストにとっては、HDDやSSDなど物理的デバイスやケーブルを減らせることが魅力的で、長らくクラウドでのデータ管理システムを構築し運用してきた。持たない、その自由さ。

しかし、今年に入ってから、クラウドストレージの長期的運用を考えた時、実はローカルでデータを扱うほうが「ミニマル」なのではないかと考えるようになった。クラウドは容量を増やすのも簡単で、データが増えたら、追加で容量を買うことによって、ほぼ無限にデータを扱うことができる。ここに大きな罠が潜んでいる。

「とりあえずクラウドにあげておこう」が毎回積み重なると、結局データ量は増え、その整理に時間を取られることになる。データ整理に時間がかかるのはローカルデータも同じだが、ローカルはサクサク感が全然違う。どのようなクラウドサービスであっても(グーグルでさえ)ブラウザやアプリ上で、データを動かして、編集するのはシンクに時間を食う。クラウドに上げれば上げるほど、将来的なデータのハンドリングに時間がかかる。特に大量の写真や動画データを扱うプロフェッショナルほど注意が必要だ。

この問題に取り組んできて、出た結論が、クラウドストレージから脱却し、ローカルに戻ること。まるでグローバル化の流れを再び過去に戻すアメリカの動きに相似するように、僕もクラウドが無かったころのデータ管理環境に戻ろうとしている。高城剛さんに相談したら、考えていたことと近しい答えが返ってきて、脱クラウド化に踏み切ることになった。ちょうど同じくらいのタイミングで、使用しているLightroomの価格が1480円に値上げされた。

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