• 物の捨て方・手放し方

    今週のJournalは、core survey(メンバーアンケート)に寄せられたお題から。

    物の捨て方・手放し方についてはこれまでもYouTubeで多くを語ってきたが、現時点でのまとめをしてみたい。

    ちょうど今週の日曜から、瞑想会をする。そのための文献を当たっていたところ、スワミ・シヴァナンダの『瞑想をきわめる』の中にこんな一節を見つけた。

    瞑想者のほとんどは、練習を始めてから数週間のうちに、引き出しや戸棚の中身を整理します。長い間手をつけていなかった仕事も楽しく片付けることができます。山積みになっていた書類がすっかり片付くでしょう。

    第六章の、瞑想の転換パワーというパートで、瞑想の効果について語られている。

    これを読んで、僕がこれまで物を捨て、手放すことができたのは、瞑想していたからなのかと、スッと腑に落ちた。ヨガを始めた時期は、実はミニマリズムに出会った頃と重なっている。

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  • 物を減らしたあとの時間の使い方

    モノを減らした後には、空間と時間ができる。

    自由になった感覚を得られるが、暇になり退屈になり、せっかく空いた場所を他の物で埋めようとする。これは物だけに限らない。

    ミニマリストはなんでも、ひとつの物を多用途に使おうとする。その代表はスマホだ。

    僕も一時期、スマホにすべてを集約したことがあった。カメラも手放し、スマホ1台でのプロダクションを試みてきた。スマホは確かに何でもできる。撮って、書いて、編集して、発信して、連絡して、音楽聴いて、本を読んで、時計にして、決済をして。1台に集約できるのは便利だが、なんだか疲れる、なんだか集中できない。落としたり、失くしたりした時に詰む。

    同じ画面でなんでもできるからこそ、本を読んでる間に、SNSを開きたくなるし、通知は飛んでくる。スマホが高機能になればなるほどに、僕たちのアテンションは奪われていく。来月発売されるiPhone duoは、Kindle的な広さと、ペンシルによるタブレット的形式をも備えるため、「携帯+小型タブレット+読書端末」という統合が可能になる。スマホ・iPad・Kindleをひとつに統合できるデバイスで、持ち物を減らせるという点では、ミニマリズムだ。

    しかしこの大画面でSNS、メッセージ、動画をマルチタスクで延々見るようになったら、Duoはミニマリズムではなく究極のドーパミン端末になってしまう。おそらく、折り畳めない端末よりも依存度は強力そうだ。

    機能をひとつに集約できれば、持ち物を減らせる。現代のミニマリストは、スマートフォンの発明がなければ、この世に存在していないだろう。じつに有り難きことだ。

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  • 持ち物リストの作り方 – 68個で暮らす

    7月は何も買わなかった。6月までは結構買った。引越しをして、家具を新調し、音楽機材など大きめの買い物が続いた。そして少し気分を変えようと、久々に服も買った。

    これらのものを全て把握できているのは、持ち物リストをいまだに更新し続けているからだ。表向きのものはウェブサイトに掲載して誰でも見られるようになっている。オリジナルのデータには、購入日や、価格などもっと細かな情報を記載してあり、変更はすぐに反映するようにしている。

    今回は、持ち物リストをつくることの意味とその効果、そして作り方を書いていく。僕が使用している実際のシートも共有する。Core会員特典としてしばらく外部ストレージに置いておくので、コピーしつつ、自分のリストを作ってみてほしい。

    物を数えるというのは、一見ばかげた行為だ。大人が真顔でやることではないのかもしれない。ただ、始めてみると思いのほか楽しかった。そして楽しいだけでなく、生活が目に見えて変わった。無駄な買い物をしなくなり、道具選びは慎重になり、ひとつの物を長く大事に使うようになった。

    現在の僕の持ち物は68個。この数字を維持しようと頑張っているわけではなく、リストがあると自然にこのあたりに落ち着く、という感覚に近い。

    シートにすべての持ち物の数が出ていると、物は増えにくい。ひとつ手に入れたらひとつ手放す、という判断が、目の前の画面上でできるようになる。買った物の失敗やサイズを記録しておくと、買い物そのものがうまくなる。購入年月がわかるから、買い替えの時期も見えてくる。重さを記録しておけば、ハイキングや旅のパッキングが一気に楽になる。

    ものが多い状態でリストを作ろうとすると、当然失敗する。全てを出して数えるというのは、途方もなく、大変な行為なのだ。

    アメリカの平均的な家庭には30万個の物がある、という数字がある。(2014年のLAタイムズ)正直、根拠のあやしい数字だが、仮に一桁盛られていたとしても3万個だ。数える気が失せるのに十分な量だと思う。

    だから、数えるのは後でいい。先に減らす。個人的な感覚としては、全部で200個を下回ったあたりで、初めて数える勇気が湧いてくる。100個以下になれば、数えるのはもう作業ですらない。夕方に始めて、寝る前には終わる。ここがリスト化のタイミングだ。

    まだそこまで遠い場合は、何の持ち物が多いのかを見極めて、パートごとに分けて取り組むのがいいと思う。仕事道具、衣類、キッチン、という具合に。衣類だけのリスト、机の上だけのリストをつくり、部分的に何があるか可視化してみる。それでも十分に機能する。リストが完成しなくても構わない。数えようとして、多すぎることに気づいて、減らして、また数える。その行ったり来たりの過程こそが、身軽になる実践となる。

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  • ラベルの脱ぎ方 – 逆説的ブランディング

    先日、60年代のストラトキャスターを買った話を書いたら、「ミニマリストなのにギターを買うんですね」という反応があった。YouTubeでもこういうコメントはたくさん来る。僕をミニマリストとして認識してくれている。チャンネル説明欄に実際「Extreme Minimalist」と書いて発信してきたから当然のことで、動画を観てくれているという点で、とてもありがたい話だ。

    おそらく悪意はない。むしろ好意的な驚きなのだと思う。でも、この一言には人間の面白いメカニズムが詰まっている。

    人は他人に対して、勝手に「この人はこういう人」というモデルを作っている。ミニマリスト、旅人、起業家、ヴィーガン、作家。一度モデルができあがると、相手をいちいち観察しなくて済む。予測が立つから、コミュニケーションのコストが下がる。脳にとってはとても効率がいいことだ。

    問題は、その人がモデルから外れた行動をしたときだ。

    周囲は、それにより少し不快になる。なぜなら、相手についての認識を、再度作り直さなければならないからだ。脳はその追加作業を嫌がる。心理学では人間を「認知的倹約家」(コグニティブ・マイザー)と呼ぶことがあるが、エネルギーを使うことは極力やりたくない、というのは人間のかなり根深い仕組みだと思う。(ブラウザやサーバーが一度訪れたページの情報を記憶する、キャッシュにも似ている)

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  • ワードローブ考察2026

    ひとつの穴から、話は始まる。

    山と道の 5-Pocket Pants。スマートフォンを入れるポケットの底が、破れ始めている。三、四本と履き継いできた自分にとっての定番で、まるで皮膚のようになっている。軽くて、乾いて、歩けて、走れて、旅にも行ける。生活を最適化するために選んだ、文句のない一本だった。けれど、その小さな破れを縫うべきか買い替えるべきか考えているうちに、ずっと大きな問いが立ち上がってきた。

    自分は、何者として街に立っているのだろう。

    クローゼットを開けるといつも黒一色。何がなんでも黒すぎる。山と道、HERENESS、Arc’teryx、Altra、Luna Sandals。すべてが機能・身体性・ミニマリズムの服で、素材は化繊、シルエットはスポーティー、足元はトレランかサンダル。最近は山より、街にいる時間が多くなっている。黒いキャップをかぶると、いよいよ不審者じみてくる。

    問題は黒ではなかった。黒・化繊・スポーティー・スニーカー・キャップ、その全部が同じ方向に振り切れていたことだった。だから今回考えたのは、高機能でギア的な服を、山・雨・ランニングという本来の役割へ戻すこと。そのうえで、街で過ごす制服を、思想を持って組み直す。このJournalはその途中経過な記録だ。

    これまでの服が「機能・身体性・ミニマリズム」なら、今回入ってきたのは「街・現場・生活・余白・育成」。具体的なブランド名を出すなら、Engineered Garments、COMOLI、Maison Margiela、FilMelange、ENDS and MEANS。進化というよりは、積極的退化。ちょっと前の(2020年以前)自分に戻ったようなラインナップだ。

    一着ずつ、なぜそれを選んだのかを書いていく。

    maison de soil homme ─ 最初に開いた生活着の扉

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  • ワードローブ考察

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  • 会社を作るということ

    40歳という自分にとっては大台に乗った感じの5月に、会社を設立した。

    近い友人からは「ついに法人化したんだね」と言われたけれど、自分の中ではそれほど劇的な転換点という感覚はなかった。むしろ、ずっと歩いてきた道の延長線上に、自然とそこがあった、という感じに近い。新卒で入社したブラックな広告代理店(今逆に、体育会系で新しいかもしれない)の営業を3ヶ月で辞め、カメラマンのアシスタントを経て独立し、食べていけずに一度会社員に戻り、30代でスタジオ運営やフリーランスを経験した。

    会社員→フリーランス→法人化、という流れを意識したわけではなく、物を減らして、一つひとつの選択を積み重ねていたら、気づけばそこに辿り着いていた。

    宮崎時代に、飲食ビジネスだけでなく、生き方や生き様のようなものを教えてくれた僕の師匠は、30歳にならないくらいで起業し事業をまわしていた。その姿を見て、僕も30までにはそうなりたいと無意識にも強く思っていた。10年遅れてしまったけれど、ようやくスタートラインに立てた思いだ。

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  • ソロプレナーの会社設立方法

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  • Sangean SR-32

    Sangean SR-32

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  • 新たなスタジオに入れた道具

    新たなスタジオに入れた道具

    Coreの限定コンテンツである「The Gear Philosophy – 道具の哲学」では、単なるスペックだけでなく、選び抜くまでの思考と美学を共有している。

    一般公開しているこちらの持ち物リスト一覧は、基本的にバックパックの中にいつも入れている常備品であり、1Bagスタイルの提示であり、実は家に置いているほとんどのホーム用品は掲載していない。

    今回は、引越しにつき、ホーム用品を複数アップデートしたので、ここで全て共有したい。

    現在の持ち物の数は、58個。

    家具家電含めた部屋にある全てのものを合計すると77個となった。

    バックパックの中身はほとんど変わっていない。増えたのは、ホーム用品であるが、追加ではなく、交換(リプレイス)したものがほとんどであるため、モノの総数自体はさほど増えていない。

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