労働、子育て、ゴミ拾い、回覧板、交通ルール、納税、ラインやメールの返信、折り返しの電話。あらゆる社会的義務に囲まれて生きている。そしてその中で生きることは、時に苦しい。社会生活を何事もなく無事に送る、ということはとても大変なことだ。人は生きているだけで、金がかかる。子育てや交通ルール、そのような直接生命に関わる義務は手放すことはできない。それは人間であることで、社会の一員として生きることだ。しかし、それ以外の果たす必要のない義務さえも、果たそうとしていないだろうか。周りの目を気にして「〇〇しなければならない」に囲まれて、完璧を求めて、疲弊していないだろうか?それで自分の人生を見失っていないだろうか?8年前の自分である。今でも気付かぬうちに、あらゆる義務が降りかかってくる。どうやら、歳をとるたびそのような義務は増える一方らしい。ただ、おそらく、ある年齢を超えると、またそのような社会的義務から解放されるタイミングが来る。しかしそこに到達するまでにはまだ時間がかかる。だから僕は、今から小さな義務を手放していく。
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キャッシュレスとクレカ最適化 – ミニマルに最大効率を目指す(2025年春版)
ポイント優位なクレカを選ぶことは、今や常識になった。ミニマリズムと節約、財テクのようなものを掛け合わせると、キャッシュレス決済も所有するクレジットカード類も最小にして、ポイントは最大効率にするという思考を取れる。資産形成を加速させながらも、カードの枚数や管理コストは極力減らしたい。これまでのクレカヒストリーについては、こちらの記事で詳しく書いたが、最近は三井住友ゴールドNLをメインに使い、SBI証券のクレカ積立にも活用しながら、ほぼこの1枚で生活のすべてを回してきた。年100万円を使えば年会費が無料になり、1万ポイントが確実に得られる。(実質還元1.5%)PayPayにも紐づけて使えるため、支払領域を広げられ、これ1枚で完結していた。
だが2025年現在、いくつかの前提が変わり始めている。1つは、ゴールドNLは年100万円を超えて使っても、ボーナス還元ポイントは増えないため、実質的な還元率は低下していくということ。たとえば年間130万円を使ってもボーナス還元は1万ポイントのままなので、通常の0.5%還元を考慮すると還元率は1.27%となる。しかも、SBI証券でのクレカ積立分(月10万円)は、年100万円利用のカウント対象外である。それでも還元率が1%を超えるのは、多くのクレカの中では優秀である。しかし今年に入って、常時1.5%のカードが現れてきたのだ。
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MacBookひとつで生きるという究極のミニマリズム
MacBookが一台あれば、他にはもう何もいらない。そう思うようになったのは、ずいぶん前のことだ。
ミニマリストにとって、iPhoneが重要なアイテムであることに異論を唱える人はまずいないだろう。実際、iPhoneはそれ自体がミニマリズムの体現であり、一台であらゆることを済ませることができる。しかし、多用途性という観点で考えれば、MacBookはさらに広い世界を見せてくれるのではないだろうか。
僕が初めて買ったコンピューターはWindows 95が登場した頃の富士通の巨大なデスクトップだった。その頃のパソコンといえば、重くて場所をとるデスクトップが主流で、ノート型は性能が劣る割に値段が高い、ちょっとした贅沢品のような存在だった。実際、当時のラップトップは今とは比べ物にならないほど大きくて重かったから、持ち運びのメリットなどほとんどなかったのだ。
そんなイメージを一新したのが、ソニーのVAIOシリーズだった。薄くてスタイリッシュなデザインは、ノートパソコンの可能性を一気に広げ、小型化と軽量化の時代を切り開いた。
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Extreme Minimalist Wardrobe 2025 S/S
毎年アップデートしているミニマリストワードローブ。 2025年は、より専属的な活動スタイルと、レイヤリング設計のみならず、素材の実験ベースでの最適化を模索し、後悔なく「最小の所有」を実現できるラインナップに到達しました。
この記事は「Tokimaru Core」のコアな皆さんに向けて、持ち物に関する全プロセス、素材スペック、選定の背景、レイヤリングの理論、そして最後に残った意味のある最小構成を記録するものです。動画版はYouTubeをご覧ください。
目次
- ミニマリズムの哲学と生活スタイル
- レイヤリング理論:都市と山の往復生活
- 最終ラインナップ:選ばれし衣類一覧
- アイテム個別分析:選定理由と素材評価
- 「着ない服がない」ことの安心感
- 今後のアップデート予測
- おわりに:65点で生きるという実験
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メンバーシップを移行した3つの理由
新メンバーシップ「Tokimaru Core」の立ち上げから2週間近くが経とうとしています。これまでのCircleならびにYouTubeメンバーシップから移行して頂いたみなさま、ありがとうございます。新規のメンバーも着々と増えており、Discordコミュニティにも参加してくれて嬉しく思います。割引コードは4月まで有効ですので、ぜひご利用ください。お試しの参加も歓迎です。
今回はメンバーシップを新設した理由を3つ解説します。コンテンツ制作や発信を行っている人、これからメンバーシップを運営しようと考えている人には役立つと思います。
まず1つ目はプラットフォームのミニマル化です。
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1枚のクレジットカードで生きる
クレジットカードは1枚しか持っていない。正確には2枚だがそれはクレジットタイプのデビットカードなのでほぼ使わない。メインのクレカ1枚で暮らしている。
家計管理には人それぞれの方法があり、選択肢も無限なので、悩み始めたら止まらないという状況になりがちだ。そこでミニマリスト思考が少しは役に立つかもしれない。
あらゆる管理の手間を最小化することはミニマリズムの基本である。クレカや銀行口座も1つにすることで、管理はシンプルになり、キャッシュフローは明確になり、不正利用にも気づきやすくなり、使い過ぎもわかるので、お金が貯まるようになる。クレカだけでなく、家計簿や収益計算書などの財務管理はシンプルであればあるほどいい。特に個人の場合は。
今回はクレカの話しに的を絞りたい。
年末が近づいてきて、様々な整理やまとめをする中で、クレカを変えようと思った。これまで使っていたカードは2年くらい使用していて、その前も2年、その前は6年、という感じで定期的に変えたい時期がやってくるが、最近はそのサイクルが早くなっている。企業の入会キャンペーンが手厚くなっていて、変える方が得をする、という状況にさえなっていると思う。(そのテクニックは後述する)
電子決済とクレカの導入は早くて、初めて就職をした頃から基本はカード生活で、20代後半の頃には完全にキャッシュレスライフに移行した。20代前半の頃はリボ払いの罠にハマり、30万ほどの残高、つまり借金を抱える時期が続いたこともあった。
財務状況が好転したのは28歳くらいの時で、ミニマリズムに出会った頃と重なる。
全ての借金やローンを完済して、ポイント効率の良いカードに変えて、それ以降は同時に2枚以上のクレカを持つことはなく、いつも1枚だけをコアに使い倒すというスタイルになった。それは現在でも続いている。
これまでのクレカ履歴を時系列に記しながら、使用感を振り返ってみたい。
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楽天経済圏、もう不要。私が抜けた理由と新しい最適解
かつては楽天経済圏をフル活用していた。楽天カードをメインの決済手段にし、楽天市場で買い物をし、楽天トラベルで旅行を手配し、楽天ポイントを貯め、そのポイントでスマホ代の全てをまかなう。そんな生活をしていた時期がある。
確かに楽天経済圏にどっぷり浸かることで、ポイントの還元率は高くなり、無駄なくお得に生活できる感覚はあった。しかし、それが本当に「最適解」だったのか、時間が経つにつれ疑問を持つようになった。特に、近年のGoogleの進化や、価格比較サイトやOTAの発展により、楽天経済圏が必ずしも最安ではなくなってきたのだ。
今では、私は楽天経済圏をほとんど利用していない。楽天だけでなく〇〇経済圏というものすら手放している。唯一使っているのは「楽天モバイル」のみ。これは単純に業界内で最安かつ無制限のため、他に選択肢がないからだ。しかし、それ以外の楽天サービスについては、すでに利用価値がなくなってしまっている。
では、なぜ楽天経済圏を抜けたのか。その理由を詳しく解説していこう。
楽天経済圏が時代遅れになった理由
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エクストリームミニマリストの条件
エクストリームミニマリストの条件とは何だろうか。
持ち物が50個以下の人?ネスカフェを飲んでいる人?それとも仕事も手放している人?
どれも当てはまりそうだけど、仕事も手放していることは持ち物を減らすことに役立つ。仕事が無いから持ち物が少ないのか、それとも持ち物が無いから仕事ができないのか。
僕の師匠とも先輩とも言える米国のミニマリストの持ち物のラインナップから、その生活と人生を紐解いてみたい。
まずは彼の2021年時点の持ち物の全てを並べてみる。
electronics 3
1, iPhone
2, Bluetooth Earphone
3, Charging cable