• デジタルカレンダーの使いこなし (カレンダーを手放す)

    先日、「カレンダーを手放す」という動画を作成した。このJournalでは動画内で話せなかったことを書きたい。

    ざっと動画の内容をまとめると

    • カレンダーを手放す実験と現代人の時間感覚
    • 1年前の「予定で埋まった」カレンダー
    • 現在の「空白」のカレンダー
    • 紙の手帳からデジタルへ移行した理由
    • リモートワーク普及によるカレンダーの複雑化
    • 1つのカレンダーに統合する重要性
    • 睡眠やルーティンも全て書き込む管理術
    • 細かすぎる予定管理の弊害とストレス
    • 究極の自由「ホワイトスペース」を作る
    • 現在の運用ルールとタスクの可視化
    • エコシステムを活用した自動連携機能

    どうしてもプロジェクトや中長期で関わる会社が多くなると、カレンダーの数が増え、視認性は下がり、常に予定に追われているような気になる。それをなんとか解消するために、いかに予定の入れ方や色分けを工夫するか、そのようなことに以前は時間を費やしていた。

    それで少しは楽に予定を把握できるようになったとしても、結局カレンダーの数や、イベントの数が多いことは長年変わらなかった。また、会社勤めをしている人であれば「社用PCやスマホ」といったものが、モノを重複させ、ますますスケジュール管理を複雑にする。

    モノを持ちたくないミニマリストとしては、会社からのPCやスマホの支給は不要だと思っていたし、自分のPCやスマホを捨てて会社のものだけを使おうかと考えたこともあった。実際そういう強者はいる。(多くの会社では、貸与物の私的利用は禁じられているはずだ。セキュリティ観点でも良くない)

    それができないなら、デバイスやアカウントを増やさないために、会社に属さない選択をとる。会社を辞める理由が「PCやスマホやアカウントが増えるから」というのは馬鹿げているように思えるかもしれないが、道具の選定にシビアで、とことんモノを減らしたいエクストリームミニマリストにとっては死活問題なのだ。

    仕事を減らしてようやく、自分の1アカウント、1カレンダーだけにできるようになったのはつい最近のこと。

    現在も数件のプロジェクトに関わらせてもらっているが、そこでは専用ラップトップを使うことも、専用アカウントを作ることも強制されていない。

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  • 2025/12/01

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  • YouTubeにおけるAI活用

    YouTubeを運用するにあたり、AIの活用について触れておかなければならない。拡張の手段としてAIは使える。だが同時に、多くの人が使用するため、生まれるコンテンツが標準化する恐れもあり、チャンネルの方向性によってはマイナスに働く諸刃の剣であることを忘れてはならない。

    AIの進歩は速いため、あくまでこれを書いている時点(2025/11/25)の情報として捉えてほしい。

    YouTubeに有効なAIの使い方には以下のようなものがある。

    1、台本やテーマ、アイデア出し
    2、サムネイルやインサート画像の作成
    3、音声の出力
    4、映像の出力
    5、チャプターの生成

    1、台本やテーマ、アイデア出し。

    これは多くの人が活用している。思いついたテーマから、台本を作ってもらう。ひとつのキーワードから、どのような動画にしたらいいかアイデアを出してもらう。バズりそうなタイトル候補を出してもらう、など。

    文章を扱うことはChatGPTでもClaudeでもGeminiでも、多くのLLMモデルが得意とする分野だ。特殊なプロンプトも不要で、会話するように「シンプルライフについての動画を作りたいので、台本を書いて」などと、打ち込んでいけばいい。より細かな設定やストーリーを入力するほど、出力の精度は高まる。あとはその台本を使用して、映像を収録すればいい。

    2、サムネイルやインサート画像の作成。

    これも最近増えてきている用法だ。ChatGPTには、OpenAIつまり自社のDALL-Eという画像生成AIが組み込まれている。これにより、ChatGPTの中で会話するように生成を指示すれば、画像を出力してくれる。他にも画像生成AIとしてはMidjourneyがある。こちらのほうが先に流行したが、最近は会話の流れで生成してくれるChatGPTやGeminiのほうが先を行っている感触がある。

    画像生成分野において最近急速な進化を見せたのが、GoogleのNano Bananaである。ようやくプロレベルで使用できるツールが登場したと言われ、実際に生成の精度や品質はChatGPTよりも高い。

    ChatGPTの画像生成はプロンプトによっては、なかなか良い絵を出力してくれる。しかし背景引き伸ばしや、正確な比率、文字入れがやや不得意。Nano Bananaは例えばYouTubeのサムネイルを作りたい時、「横位置、16:9の比率で」と指示すれば、サムネイルにそのまま使える比率で画像を出力してくれる。解像度も標準で2752 × 1536あり、十分使用に耐えうる。文字入れや、複数画像のデザインも得意な印象をうける。

    Nano Bananaは最初はAPIのみでの提供だったが、現在はGemini3に統合され、Geminiの中でツールから「画像を作成」(バナナのアイコンになっている)を選べば、ChatGPT同様に会話の流れで出力してくれる。一度出力させて、一部を直したり調整する精度も、これまでの画像生成AIに比べてかなり高い。これは既にYouTubeのサムネイルやインサート画像に使えるレベルだと感じる。

    3、4の音声と映像出力のAIも複数のプロダクトがしのぎを削っている状態だ。現在主力のツールとその特徴を簡潔に記す。

    3、音声の出力

    ElevenLabs

    – 最も自然な音声生成、多言語対応、感情表現も可能。最近は効果音生成 (Sound Effects) 機能や、長文読み上げに特化したアプリなど、エコシステム全体が強化されている。

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  • 2025/11/25

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  • スケーリングとミニマリズムのジレンマ

    ミニマリスト思考の人が、何か事業を始めようとする時、いつも問題になるのはスケーリング(事業拡大)とミニマリズムのジレンマである。

    事業の拡大と合わせて、禅やミニマリズムの思想をビジネス戦略に落とし込み、プロダクトに反映させたスティーブ・ジョブズのように誰もがなれるわけではない。故に、ミニマリズムの発信を軸にビジネスを展開しようとする人は、お片付けサービスやコンサルといった小さな事業に収まりがちである。そしてそのような事業は労働集約型であるために、結局は時間の切り売りになり、いつまでたっても収入は横ばいで、一向にスケールすることはない。

    ミニマリズムを用いて会社を辞めたのに、結局会社勤めと同じくらい労働をしていて、これでは普通に会社員をやっていたほうがよかったのではないかと、悩むことになるのである。

    気持ちは十分にわかる。そもそも、モノを持っていない。コストもかけたくない。一人が好き。人と関わるのがさほど好きではない、根暗かもしれない。ミニマリズムはそのようなものと実際に親和性が高い。

    だが事業をスケールさせるには、結局は、人材、資本力、知識/労働集約型のバイブリッド、協力会社の結託や資金調達が必要になる。一人でできる範囲のビジネスで、事業を拡大していくことには限界がある。誰もがその壁に当たる。

    だが、本当にスケーリング(事業拡大)とミニマリズム(持たないこと)は相反するものだろうか?ミニマリズムを用いながら、事業をスケールすることはできないのだろうか?スティーブはガレージでAppleを創業して、現在では時価総額100兆円近い規模の会社にした。これはスケーリングの極みである。Appleにはなれないとしても毎月100万円くらいの収入であれば一人でも作ることができる。それにはガレージも、発明も、ウォズニアックのような天才も必要ない。

    月商100万円は年商1200万円である。このような規模はもはや事業とは呼べず、スモールビジネスのレベルである。だが同じモデルをそのまま10倍にスケールさせれば、理論的には1.2億円に到達できる。年商1.2億円という数字は、日本の中小企業の上位20%にあたり、数的には71万社ある(総務省・経済センサス,2021)

    これを会社という組織ではなく、一人でつくる。そして利益率95%以上だとしたら、純利益もほぼ年商に近い数字となる。そのような過程の中で、常に立ちはだかるのが、スケーリングとミニマリズムのジレンマなのである。

    もっと具体性のあるレベルで考えてみよう。

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  • 2025/11/17

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  • AI時代も価値のあるスキル

    僕が今、ほぼ全てのクライアントワークを手放し、会社にも勤めず好きな仕事だけで生きているのは、これまで蓄積してきたスキルのおかげである。

    10代の頃から音楽に始まり、写真撮影、映像制作、ブログ、プログラミング、執筆、ヨガ、旅、人類学、ハイキング、ミニマリズム。年代によって好きなことは変わり、今もゆるやかにトランジションを続けているけど、明らかにフェーズが変わったのはやはりコロナ禍で、この時期の生活や思考、そしてスキルが今の生き方に繋がっている。これまでのスキルや活動を最終的に繋げたのは「ヨガ」であるとも思っていて、ヨガには本来”つなぐ、統合、融合する”という意味があり、その意味の通り、ヨガの実践により全てのことがまとめ上げられて、何かの形になった。そうして今も日々ヨガを続けながら、ヨガ的に生きながら、これまでの経験やスキルが相互作用し、コンテンツや作品が生まれている。

    ミニマリズムもひとつのスキルである。ものを減らして、コストを削減し、最大化した可処分所得を株式に全投資する。技術的意味でのスキルとは別に、僕の自由な暮らしの根源には投資による配当収益が不可欠である。何も仕事をしなくても、最悪資産収入だけで最低限暮らせるようなサイドFIRE状態を達成したのは今年に入ってからで、その方法論は「エクストリームミニマリズムでFIREをデザインする」というふざけたタイトルの小論にまとめた。内容は本気。

    僕の現在の投資手法はテクニカルやファンダを深追いしないという点で、スキルとは呼べない。つまり情報と種銭さえあれば誰でも実践できるものである。そういう意味で、自由な生活の実現は、上記したスキルとの掛け合わせによって、(スキル+スキル+α)xヨガ+投資という、単純な数式で表せる。(単位が異なるので正確には数式になり得ないことは許してほしい)

    AI時代になり、あらゆるスキルがコモディティ化している。Vibe Coding、画像生成、文章、音楽、書き起こし、ライブシミューレータ。古い業界体質の写真や映像分野でも、AIを用いた変革はゆるやかに始まっており、写真技術は過去のものになりつつある。もちろん、何かをつくることに付随するリテラシーが、AIを使う上でも大事になるが、結局はAIクリエイティブが浸透することで、コンテンツ消費のありかたも変わっていく。イーロンマスクは数年以内に私たちの消費するコンテンツは、ほぼ全てAIが作ったものになる、と言っており、YouTubeやポッドキャストなどで平然と食えるような時代も、もうすぐに終わるのかもしれない。フォトグラファーという職業が終わりゆく時代に直面することを、それを始めた時は考えもしなかったように。

    写真は終わり、YouTubeやTikTokも終わる。そのように言うととても悲観的でネガティブに響くかもしれないが、いつだって時代は変わってきたし、その速度は今やチップの進化速度と同様に加速度的なのだ。

    ではAI時代でも価値が落ちないスキルはなんだろうか?

    ここでは現在のAIと呼ばれるものがLLMを基本としたものであるとするなら、ひとつは身体性の欠如がヒントになる。僕たちには、この体があり、心臓の鼓動があり、今同じ時間を生きる共有感覚がある。

    シリコンバレーのエンジェル投資家であるNaval Ravikantが本の中でこう書いている。

    Fortunes require leverage. Business leverage comes from capital, people, and products with no marginal cost of replication (code&media). Code and media are permissionless leverage.

    They’re the leverage behind the newly rich. You can create software and media that works for you while you sleep. If you can’t code, write books and blogs, record video and podcast.

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  • 2025/11/07

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  • Spotifyポッドキャスト収益化の仕組みと方法

    Spotifyのポッドキャストは現時点(2025年11月)で日本ではレベニューシェアプログラムが開始されていない。つまり、配信者は収益化できない状況である。米国、カナダ、オーストラリアなどは対象になっている。日本で収益化されていない理由はいくつか考えられる。Spotify側のリソースの問題、日本のポッドキャストマーケット規模が小さい、通貨の違いによる決済・為替・税務・法務関係の複雑さ、ビジネス戦略的優先度など。

    今後提供される可能性は十分にあるものの、それがいつかはわからない。だから別の方法で収益化を試みてみた。

    僕の事業的意味においては、クローズドでハイリーチな場の提供、コミュニティの醸成、音声コンテンツの制作実験、YouTubeのオルタナティブ、などいくつかの理由があるが、今回はその真意には深入りせず、収益化の仕組みと技術にフォーカスを置く。

    こちらが新しいポッドキャスト

    Coreに参加すると割引優待が付帯するので、既に聞いて頂いている人も多いと思う。開始して三週間ほどで、リスナーは30名を超え日々増加している。そして新たな場所というのは、いつも作るのが楽しい。何より手軽に、いつでも喋れるので、生活の中でいつも収録のタイミングを狙っている。このCore Journalとも良い相乗効果を生んでいるように思う。

    音声コンテンツというのは聴く方も手軽で、ラジオのような気軽さもあり、耳だけなので体を自由に使える。音声だけの表現はメディアとしてもミニマルな表現だと思う。しかし編集も基本はしないので、ごまかしの効かない難しさがある。講演や講義やライヴに近い。本人の人となりがダイレクトに出て、時には知識の浅さや、性格の悪さも露呈するかもしれない。

    僕も他のポッドキャストやラジオを聴くのが昔から好きで、散歩やランニングや移動の時には、ポッドキャストを聞いていることが多い。

    PodcastはYouTubeにも組み込まれており、Spotifyは逆にビデオポッドキャストという形式を導入した。これは映像プラットフォームは音声を欲しがり、音声プラットフォームは映像を欲しがっている状況だ。もっと言えば、全てのコンテンツ形式は今後ますます融合していくことが考えられる。プラットフォームはますます総合的に、リゾーム的になっていく。ここにも一つ、音声コンテンツを制作・配信する意義や理由があったりする。

    前置きはそのくらいにして早速、収益化の仕組みを。

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  • 2025/10/30 – Mac設定

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