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Xのアルゴリズム解剖 2026
多くのSNSが時系列表示から、アルゴリズムによる優先表示に変わってから随分経つ。僕は以下の前提で個人制作と発信を続けてきた。
・シンプルな暮らしと豊かな創作を両立させること。
・SNSで消耗せず、自分のペースで成果を積み上げること。この二つは背反しているように見える。
小手先の対策など効かないほど、ビッグテックの設計は強力だ。それでも今のところ、いくつかの単純な工夫が効いている。
一つは、スマホにアプリを入れないこと。僕のiPhoneには、Xも、Instagramも、YouTubeも入っていない。必要なときにダウンロードするが、実際に入れるのはInstagramだけだ。ストーリーズがアプリからしか投稿できないから。それ以外は全部ブラウザで済んでしまう。メッセージ機能などは、むしろブラウザのほうが使いやすい。
もう一つは、画面をグレースケールにすること。白黒にするだけで、スマホを見る時間そのものが減った。
この二つを始めてから、SNSの使用時間だけでなく、スマホの使用時間が大きく減った。
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A90 Half-Zip Crewneck
今週は新たなギアを購入しましたので、久しぶりにGear Philosophy(道具の哲学)をお送りします。Coreメンバーには、僕の購入品は基本的にすべて共有していますので、深掘りしたい方は過去のアーカイブをご覧ください。一般公開している全持ち物リストはこちらです。
夏になると、山へ行きたくなる。もっと正確に言えば、夏になると山道具が欲しくなって、結局買ってしまって、それから山に入りたい気持ちが募ってくる。自分の場合は、道具によって、行動が牽引されているようだ。
でも、気をつけなければならない。夏山のシーズンはとても短い。注文した道具が届いたころには、終わってしまうくらいに。山梨や長野の2000メートル級の山でも、10月の半ばを過ぎれば、テント場の夜は震えるくらいに寒くなる。夏を感じられる宿泊を伴う山行の本番は、実質7月、8月、9月の3ヶ月ほどなのかもしれない。
買い物に関しては、今回大きな過ちを犯してしまった。僕の基本ルール(特に衣類)として、「今着れないものは買わない」というのがある。服というのは、セールや季節といったタイミングに敏感な商材で、メーカーの販売サイクルに消費者の行動を伴わせるような原理が働いている。まだ夏真っ盛りの今、秋冬の新作が発表されて、少ない在庫を確保したいがために、購買に走る輩がいかに多いことか。そのようにして買ったものは、寒くなるまでクローゼットに保管され、着る頃には新しさは失われ、試着したころのフィット感も無くなっていたりする。
今回僕が買ったものも、そんな季節外れの一品だ。
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Signal完全入門
メッセージングアプリをLINEからSignalに乗り換えて、一週間ほど経とうとしているので、今日はその使い方を移行方法をまとめてみる。またSignal自体についての深掘りも行う。
LINEをやめようと思った理由は単純で、アプリUXが最悪だから。アプリを開いて立ち上がる一番左のタブであるHomeには、Service、Friend Lists、Newsが並ぶ。熊が出てきて「tap to see your friend list in chats.」と意味のないものまで表示されている。言葉を選ばず言えば、Xのタイムラインよりも、見た目は汚い。その右隣にChatsタブがあるが、一番上には広告。さらにトップにはChatsとFriendsというタブが二つあり、その隣に4つのアイコンが並ぶ。VoomタブはまるでTikTokでいきなり音付きの動画が流れてくる。ハローキティーのステッカーがもらえるキャンペーン。当然フォローしていない人の投稿が流れる。Newsタブは非表示にしていて代わりにCallsタブにしている。ここには過去の電話履歴が並ぶ。一番右のAppsは、もう言葉で説明できないほど要素が多い。
現在のLINEのUXは、行動を阻害する。テキストのやりとりを行う度に、意識が他の刺激にもっていかれ、脳のメモリを消費する。LINEでのやりとりが多くなればなるほど、一日が終わった時には、どっと疲れている気がする。
メッセージツールに求めるのは、テキストメッセージと通話だけ。元々はシンプルなアプリだったものが、LINEヤフー株式会社になり、より一層広告による収益化モデルが強化された。ヤフーは広告で収益を上げている会社なのだ。それがあまりにも、今のLINEに滲み出すぎている。広告でしか収益を上げられず最悪のUXになったwebマガジンを、今誰も観なくなったように、このままLINEを使う人も減るだろう。
少し先の話をすると、ゆくゆくは多くのメッセージアプリは消える。(メッセージアプリ以外も例外なく)AIが進歩し、スマホがAIのためのエッジノードになる頃には、アプリケーションは意味をなさない。生のプログラムとプロトコルだけが走る。おそらく、個人を直接固有のものとして認識するシステムが働き、その固有識別番号のようなものに対して直接コミュニケーションを行える世界が来るだろう。そこで残るのは、テキストと音声(画像)通話だ。
しかし、今はまだ難しい。世の中に浸透し、あまりにインフラになっており誰も離脱できないので、僕が先陣を切ってこのゲームから降りようと思う。組織から降り、社会からも半分降りて都市で隠遁生活を送っているので、降りることに関しては少し得意なのだ。
この試みが失敗してもいい。宇宙に取り残された孤独な人工衛星のようになるかもしれない。今は、結構そんな気分を感じている。だがこの何ものにも代え難い平穏と静寂には大きな価値があるとも思っている。結論を言えば、Signalは素晴らしく、快適だ。
なぜSignalなのか
移行に際して、最初にこのように比較してみた。
iMessage: 快適だがApple限定。相手がAndroidだと暗号化も体験も別物のSMS/RCSに落ちるので、汎用の連絡インフラとしては欠陥がある。却下。
WhatsApp: 暗号化自体はSignalプロトコルで堅牢だが、運営がMetaで、2025年からステータス欄に広告が導入され始めている。「広告のないアプリに逃げたら数年後また広告が来た」というLINEと同じ轍を踏むリスクが構造的に高い。却下。
Signal: 非営利団体運営で広告を入れるビジネスモデルが存在しない。全メッセージ・通話がデフォルトでE2E暗号化、オープンソース、収集するメタデータも最小限。電話番号だけで始められ、iPhone/Android両対応。自分の要件(広告なし・純粋なメッセージと通話・高セキュリティ)に対する専用設計品となる。
また、Signalは災害時にも使えるツールとなると思っている。混雑や繋がりにくさは通信インフラのダメージにもよるので、ユーザーの少ないSignalのほうが繋がりやすいとは一概に言えない。だがLINEという一つの巨大なサービスに通信手段を依存しないという意味で、バックアップの手段にもなり得る。
「広告が入らないこと」が構造的に保証されているのはSignalだけ、というのが決定打となった。
Signalについてもう少し詳しく掘ってみる。
