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コンテンツ制作機材エッセンシャル
読者から頂いた質問より。
「もし今年、ゼロからコンテンツ制作や発信を始めるとしたら、Tokimaruさんならどのような機材を選びますか?何も持っていない状態でスタートする前提で教えて頂きたいです」
この話には、前後の文脈があって、この人がこれまでどのようなことをやってきて、これからどのようになりたいか、どのようなものを作りたいか、が書かれている。
だがここでは、あえて文脈を無いものとして、上記の条件を考えてみたい。
過去にも、似たような話を書いているけれど、機材について書くのはそういえば久々な気がする。
回答はこちら。
1、カメラ(小型軽量ミラーレス)
2、マイク(DJI mic mini)
3、三脚
4、MacBook Neo
5、iPhone僕が使用しているアイテムは、サイトのGearリストを参照してみてください。ただし、このリストのものを最初から買うことはないと思う。
もし僕が質問者の立場であれば、カメラはAPS-Cかできればフルサイズの動画に強いミラーレス機。なるべく小さく取り回しの良いものを選ぶ。それにレンズを一本。16mmから50mmの範囲をカバーできるもの。三脚もGitzoではなくカメラに合わせたものに、少しサイズダウンするだろう。マイクだけは、現在と同じDJI mic miniにする。
そしてこれに、Macbookとスマホを加える。MacBookは最近出た最も安いグレードでOK。iPhoneと合わせてアップルのエコシステムに統一する理由は、セキュリティ強化と、Voice Memos、iMovie、Photos、Pagesという、全ての制作に使えるアプリが純正で揃っているから。これで音声、映像、写真、文章、あらゆるコンテンツを総合的に制作できる環境が最初から整う。
合計5アイテム。
前提として、機材は最小限にしたい。根っからのミニマリストであるということも当然関係している。そして、少ないもので、いかに創るか、ということを前々から掲げていて、有限性をクリエイティブの根底に置くという意識がまずある。
社会全体的な流れとしては、便利な道具がどんどん出てくるので、機材は小さく軽くなっていく。AIを使えば機材はもう「不要」というところまで来ているが、そこまでいくとクリエイティブの存在そのものを疑うことになるので、まだ「撮る」とか、「編集する」とか、道具をごちゃごちゃ触って行うようなレガシーに縋りたい。より楽しく生きるために。
これからどんどん人は暇になっていく。2040年だか2050年ごろまでには、1日の労働時間は3時間になるという話だ。(ようやくか、という感じもある)
現代人は忙しすぎて、可処分時間の使い方、つまり余暇の過ごし方を知らない。仕事が無くなり、やることがなくなると、安易なドーパミンを得られるものに依存し、傾倒していく。それは最終的には過剰になり、心身を壊すことになる。
何かに縛られているほうが、楽だという感覚はあるだろう。仕事が無くなり途方にくれれて、悪いことに依存するよりも、まだ仕事をしていたほうがマシな人生を送れる可能性は高い。そう、人は何かをしているほうがいいのだ。広くいえばそれは趣味である。その趣味は、受動的ではなく能動的なもののほうがいい。
そして趣味は3つあるといい。(先日のPodcastでは2つという話をしたけど、今は3つというのがしっくり来ている)
1、健康になる趣味
2、収益が増える趣味
3、思考が深まる趣味健康は例えば、僕の場合はヨガ、ラン、ハイク、ウォーク、筋トレ。収益系は、YouTube、投資全般(事業投資やスタートアップ投資含む)。思考が深まる系は、読書。こんな感じに。
やや健康系が多すぎるのが気になるが、コンテンツ制作や、何かを作ることは収益系の趣味になりうる。厳密にいえば、ハイキングフィルムや、外に出まくるVLOGなどを作れば、それは健康と収益の両方を得られる趣味になりうる。1、2、3はあらゆるバリエーションで重ねられる。
これらの趣味は副業でも本業でも役立つだろうし、定年後や、AIに仕事を奪われて何もすることがなくなった時代にも、大いに役立つものになるだろう。自分の手を動かして、何かを作ることが、救いになる時代がくる。全てをAIに投げて、人間に残るものといえば、芸術、アートくらいではないだろうか。
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AI時代に残る発信
朝5時50分。東の空から太陽が昇りはじめ、窓から遠くに見える遮蔽物の高さを超えたころ、強力な光がホワイトボックスに刺す。その強烈な光の中で、真っ暗な画面に向かいながら、この文章を書いている。
最近のルーティンをツイートした。
530 起床、捕食
545 ディープワーク
730 ヨガ
830 瞑想
930 朝食・コーヒー
1000 ディープワーク or 撮影(ラン)
1200 昼食
1300 散歩
1500 編集、読書、軽作業
1600 (筋トレ)
1900 夕食
2200 就寝()の活動は隔週で行う。つまり、ランした次の日は、筋トレ、その次はまたラン、という感じ。土曜日か日曜日は休息日で、完全オフ。それでも毎日1万歩の歩行と、1時間の瞑想はなるべく行うようにしている。
この順序には理由がある。
まず、朝起きて最も集中力が高まっている時間に、自分にとって最も重要な仕事「ディープワーク」を行う。最初の90分が大切だ。捕食では、プロテインやバナナのような簡単なものを食べる。思考する仕事前の適度なタンパク質の補給は、脳の効率を上げることがわかっている。
ヨガを行う前には食べすぎてはいけない。ちょうど朝の補給から1時間程が経ったころ、アシュタンガヨガのシークエンスを始める。その後1時間の瞑想。アシュタンガヨガは動く瞑想と言われるが、静坐瞑想とはまた異なる。前者は心身全体のチューニングに効いて、後者は内省とメタ認知に寄与する。この言い方は半分正解で半分間違っている。なぜなら、瞑想には「効果」を求めてはならないからだ。面白いことに、効果を求めず、効果を忘れるくらいの状態が瞑想の成功であり、効いている状態となる。
その後、朝食を取る。これはいつものキム・カーダシアンセット。(オートミール・豆乳、ナッツ、ブルーベリー、ヨーグルト、ピーナッツバター)キムカーダシアンが食いそうな飯だ、ということで僕が勝手に名付けた。実際、キムに確認したわけではないが、オートミールは食っている、という情報だけは出ている。今度来日した時にでも、聞いてみようと思う。
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デジタルミニマリズム 2026
デジタルミニマリズムについて考えている。考えて実践しているのに、気づけばスマホ内のアプリは散らかり、PCの中も煩雑になり、頭の中も整理されない状態が続く。だから定期的に見直して、整えることが必要になる。
スクリーンを見る時間が増えると、幸福度が下がるという研究がある。逆に言えば、スクリーンを見る時間を減らせば、誰でも幸福度を上げられるということだ。お金を稼ぐよりも、節約して支出を減らし可処分所得を増やすほうが簡単だと言われたりする。スクリーンタイムを減らして得られる幸福は、それに似ている。根本的に、ミニマリズム思想と相性がいい。
ただ減らすだけ。簡単なように思える。だが、これがいかに難しいことか!
まず、スクリーンを見る時間を減らせないのは、設計と環境に問題がある。
スマホやアプリは、使用者の滞在時間を長く伸ばすために設計されている。それも世界トップに頭のいい技術者たちが、考えに考えてそのような設計をしている。普通に使っていて、その罠から逃れることができないのは当然だ。誰もが「気づいたときには…」という状態になっている。
先月、米国カリフォルニアで、SNSを使用して鬱になったとして、メタとGoogleを訴えたニュースがあった。原告は陪審員に支持され、企業側はその責任を認めた。米国でこのような訴訟は2000件を超えている。
現代の問題の多くは、人間の脳を巧みにハックすることにより起こっている。情報過多により、いつも脳疲労がある状態。それによる睡眠不足。そして身体的不調へと連鎖する。このようなスマホやアプリの設計は、人の習慣や構造に関わる、数ある問題のうちのひとつにすぎない。
ジャンクフード、クリックだけを誘うニュース、簡単に見られる無限のポルノ、終わりのないゲーム、市販で手に入る依存的なドラッグ。すべて安価で、過剰で、即時的な刺激を生み出すものだ。これらがドーパミンレベルを狂わせ、最初は少ない量で効いていたものの、足りなくなり、もっと多量を求めていくようになる。その結果がスマホを見続ける無限スクロールだったり、カロリーオーバーによる肥満や病気だったり、精神的な破滅だったりする。
アプリケーションやデバイスにそのような設計がなされているのなら、逆にその仕組みをハックして、依存を避ける新たな環境を構築する必要がある。正常で静かな環境を取り戻すことができれば、集中力と創造力が高まり、自分のやりたいことが深まっていく。この考えが、デジタルミニマリズムの根底にある。
2026年版、僕のデジタルミニマリズムのアップデートを共有する。
メニューは以下の通り
- Light Phone的iPhone設定
- 入れているアプリの全て
- MacBookのデジタルミニマリズム
実際使用してるiPhoneやMacを例にしているが、方法と考え方はAndroidやあらゆるPCで使える。あなたの使用状況に合わせて、使えそうなところを使ってもらえると嬉しい。
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月130万稼ぐ仕事のポートフォリオ
quiet practice / 静かな実践と称して、毎週土曜日の朝7時にSubstackでレターを配信している。
振り返ってみると、Substackでの最初の投稿は2021年で、そのタイトルは「Compatibility of food system and minimalism in Ultralight」。文章も全て英語で書いていた。
この頃は、まとまった文章を書くために主にnoteを使用していて、メンバーシップを始めたくらいの時期だったと思う。noteで書いた記事を、英語で書き直して、ワールドワイドに展開できれば、世界に行けるんじゃないかと、半分本気で思っていた。
そうして、KOHH(千葉雄喜)の「Paris」聴きながら、「ワールドワイド、ワールドワイド」と呟きながら、拙い英語で書いたわけである。今だったらGeminiで一発翻訳に頼っていただろう。
そうして書いた英語の記事は世界に行くどころか、当然のことながらほぼ誰にも読まれなかった。noteの(おそらく日本の読者が)数十人登録してくれたものの、「こいつは何をやっているんだ」と思われていたことだろう。ワールドワイドどころか、サムライジャパン、日本にさえ進出することを失敗した落武者のごとく、またnoteに戻り、日本語の基礎からやり直す気持ちで、更新を続けた。
当時から、noteはポツポツと売れていた。
販売形式が複数備わっており、単体記事での販売、マガジン、そしてメンバーシップ。全てを試すように、試行錯誤する日々だった。
単体記事とマガジンで、月平均4万円ほどを売り上げるようになったが、その可変域は大きかった。売れる単体記事が書ければ、それだけでぐっと伸びたし、逆に書けない月は収益は減った。
月間売り上げが安定して10万円を超えるようになったのは、メンバーシップを始めてからだった。単体で販売するよりも、まとめて月間サブスクにしたほうが確実に売れる。しかしそのような状態になるためには、まず読まれる単体記事を書けなければならない。読まれる単体記事を書くことができれば、それは半自動的に「マガジン」か「メンバーシップ」に組み込まれる。そのようにして、結果的にサブスクが強くなる。
これは良いフィードバックループを生んだ。