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  • やめたら人生が変わった7つの習慣

    1.遅く起きる

    世間では早起きが絶対的に良いというような風潮があるが、実はそうでもない。

    人間は哺乳類であるため、眠るリズムは太陽と周囲の明るさによってある程度決められて、1日の中で何度か睡眠を繰り返す生き物だ。夜でも月が明るい夜は起きていただろうし、敵や邪悪な動物が潜んでいそうな夜には、集団の中で交代で誰かが見張をしなければならなかった。

    朝起きて、夜ぐっすり眠ることができるようになったのは、歴史的には最近のことだ。安全に眠れる家というものが誰にも普遍的なものになって、さらに学校や会社という、決まった時間に行かなければならない場所ができたのである。つまり、早起きが良いという風潮は近代以降の社会的価値観によって作られており、インターネット時代になり、生産性という名の元に新たな形でブーストされ続けている。

    さらに、10代から20代前半くらいまでは朝に弱く、夜型の傾向があることが科学的に実証されている。そして、加齢に伴い、朝に強くなり朝型に変わっていくそうだ。高校生や大学生が朝一のクラスで居眠りをしていて、おじいちゃんおばあちゃんが早起きなのは理由があるのである。学校は朝から部活や授業を行うため、生徒たちはパフォーマンスを発揮できない。ワシントン大学では学校の始業時間を遅らせることで、日中のパフォーマンスが上がるという研究がある。

    自分のことを長らく夜型だと思っていたのだが、最近は朝とても強くなってきた。それはつまり、加齢しているということなのだろう。早く起きると、1日のリズムが整い、明らかに生産性が上がり、充実感とやる気に満ち溢れる気がする。前向きになるし、達成感のようなものもある。

    早起きするだけで、1日全体が良くなる。1日の積み重ねが人生になるわけで、つまり毎日が良くなれば人生が良くなるということだ。

    さらに良くするためには、早起きして、自分が最も取り組むべきことを、朝一番に行うこと。それは時期によって変わっていい。僕は朝5時前に起きて、それからの5時間を執筆にあてている。その時間だけはブロックして、何も邪魔が入らない状態にしている。そうすることで、10時か11時には、仕事が終わる。その後、ヨガとワークアウトと食事をして、午後は本を読んだり映画をみたり、回復の時間に充てる。YouTubeを撮影したり編集したりもする。

    遅く起きることを手放して、生活が変わった。それはおそらく、とても良い方向に。最近のルーティンについては、また別途書きたい。

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  • 発信の基礎

    ウェブ上で発信を行う時に大切なことは、使うSNSや、発信の方針によって異なるが、多くに共通する基礎のようなものはある。どんなスポーツや趣味にも基本があるように、ネット上での活動でも基本がある。それは90年代からネット文化の中で発展してきたものでもあるが、最近は特にコロナ禍以後、フェーズが一段変わったと感じる。端的に言えば、ネットでの活動はリアルでの活動に限りなく近いものとなった。アングラでストリートだったような場所が、メジャーでメインストリームに躍り出た。

    もちろん今でもアングラな場所はある。鍵垢でクローズドで自分の心地よい範囲にだけ発信することはできる。だがそれはメッセンジャーアプリや、プライベートなツールで行えば良いわけで、誰かに役立つことを伝えたり、収益を上げることを目的としている場合は、鍵垢で発信で発信する意味はほとんどない。自分の寂しさを埋めるためだったり、愚痴を言いたいのであれば、直接メッセージか何かで個人に伝えてもらったほうがよくて、鍵垢で半端は不特定少数に対して、発信するのは迷惑だ。他人の愚痴を好んで聞きたい人以外は、とっくにフォローをはずしているが、何かの依存関係や権力関係が働いていたりすると、そこから抜け出せない人もいる。それがストレスになっている人も沢山いるようだ。

    ただこれも難しいところで、鍵垢の少人数グループが、メンバーの相互作用によってうまく機能している場所も稀にある。また、ネットの使い方は人それぞれで、自由である。誰がどう言おうと、自分の好きなように使うことに開かれていることがネットの良いところで、最近はそのような古典的なノリを排除するような動きがプラットフォームやプライバシーの規制により出てきている。これはまた別の課題だ。

    また、ネットで発信しなければならない、という思い込みも間違いである。発信したくない人はしないでいい。匿名性を保ちながら、情報収集だけに使う方法もある。むしろ、ネット上に自分の痕跡をいかに残さないかに価値を置く人もいるし、今後ますます増えていくアプローチだと思う。ただし今回は、それでも発信したい人、活動したい人に向けて。意外と多くの人ができていない基本を紹介する。

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  • 2025/03/23

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  • ニューミニマリズム

    旅から戻り、SNSのアカウントをほぼ全て削除した。Instagramだけが残った。

    何かの契機になるような旅が、5年に一度くらいある。隠岐島は自分にとってそのような旅だったのではないかと思う。旅のあいだ、特に何かが起こったわけではない。もちろん小さなトラブルはあった。天気も芳しくなかった。あるいはそのような些細なことが積み重なって、SNSを手放す決心がついたのかもしれない。

    この感覚は、ミニマリズムに初めて出会った時の感覚に近いものがある。東京都心から少し離れたところに暮らしながら、フォトグラファーとして撮影仕事だけをしていた頃。これまでの人生でおそらく最も多忙だった時。その時も、山梨と長野の堺にある、人里離れた場所を訪れた。そこには僕の叔母が営む蕎麦屋があった。店に面した道路は車が通ることはなかったが、いつも予約客でいっぱいだった。一日に限定で20組ほどの客を取り、早朝に叔父が打った蕎麦が無くなると営業を終了した。

    その旅から戻った時、東京の家にある全てのものがゴミのように思えた。何かが終わり、何かが始まる新しい感覚だった。帰ったその日か翌日かは覚えていないが、立ち寄った駅ビルにある大きな書店で、偶然、ジョシュア&ライアンの「minimalism ~30歳からはじめるミニマル・ライフ」を手に取った。僕はちょうど30歳になろうとしていた。

    そのような過去の記憶がぼんやりと立ち現れてくる。隠岐島での滞在が長くて、濃すぎたのかもしれない。空っぽのホワイトボックスに戻ると安心した。また自分の好きなタイミングで起きて、ヨガをして、走れることが嬉しかった。ネスカフェを飲みたいと切に思った。

    東京に戻ったその日の夜、何かに取り憑かれたように、SNSのアカウント削除にとりかかった。

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