Tokimaru
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会社をつくる意味と構造の話
今週のJournalは、先日リリースしたデジタルガイド『ソロプレナーの会社設立』の冒頭部分を共有します。
僕にとって会社とは、所属しないためにつくる組織である。
会社や団体に入ると、守られる代わりに縛られる。会社をつくることは、守る構造を自分の手で所有すること。ミニマリズムと会社の所有は、矛盾しない。持たないことの本質は物の少なさではなく、他人の構造に依存しないことだから。
このガイドは、拙著『ミニマリスト・ソロプレナー』の実践編であり、会社をつくる手順にフォーカスしたものである。ひとりで会社を設立し、維持・運用する方法について書く。ビジネスの方法論(何を売り、どう伸ばすか)にはさほど踏み込まない。多くの人が、自分のやりたいことや、今の仕事の延長線上で起業するため、事業内容は人によって異なるからだ。
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持ち物リストの作り方 – 68個で暮らす
7月は何も買わなかった。6月までは結構買った。引越しをして、家具を新調し、音楽機材など大きめの買い物が続いた。そして少し気分を変えようと、久々に服も買った。
これらのものを全て把握できているのは、持ち物リストをいまだに更新し続けているからだ。表向きのものはウェブサイトに掲載して誰でも見られるようになっている。オリジナルのデータには、購入日や、価格などもっと細かな情報を記載してあり、変更はすぐに反映するようにしている。
今回は、持ち物リストをつくることの意味とその効果、そして作り方を書いていく。僕が使用している実際のシートも共有する。Core会員特典としてしばらく外部ストレージに置いておくので、コピーしつつ、自分のリストを作ってみてほしい。
物を数えるというのは、一見ばかげた行為だ。大人が真顔でやることではないのかもしれない。ただ、始めてみると思いのほか楽しかった。そして楽しいだけでなく、生活が目に見えて変わった。無駄な買い物をしなくなり、道具選びは慎重になり、ひとつの物を長く大事に使うようになった。
現在の僕の持ち物は68個。この数字を維持しようと頑張っているわけではなく、リストがあると自然にこのあたりに落ち着く、という感覚に近い。
シートにすべての持ち物の数が出ていると、物は増えにくい。ひとつ手に入れたらひとつ手放す、という判断が、目の前の画面上でできるようになる。買った物の失敗やサイズを記録しておくと、買い物そのものがうまくなる。購入年月がわかるから、買い替えの時期も見えてくる。重さを記録しておけば、ハイキングや旅のパッキングが一気に楽になる。
ものが多い状態でリストを作ろうとすると、当然失敗する。全てを出して数えるというのは、途方もなく、大変な行為なのだ。
アメリカの平均的な家庭には30万個の物がある、という数字がある。(2014年のLAタイムズ)正直、根拠のあやしい数字だが、仮に一桁盛られていたとしても3万個だ。数える気が失せるのに十分な量だと思う。
だから、数えるのは後でいい。先に減らす。個人的な感覚としては、全部で200個を下回ったあたりで、初めて数える勇気が湧いてくる。100個以下になれば、数えるのはもう作業ですらない。夕方に始めて、寝る前には終わる。ここがリスト化のタイミングだ。
まだそこまで遠い場合は、何の持ち物が多いのかを見極めて、パートごとに分けて取り組むのがいいと思う。仕事道具、衣類、キッチン、という具合に。衣類だけのリスト、机の上だけのリストをつくり、部分的に何があるか可視化してみる。それでも十分に機能する。リストが完成しなくても構わない。数えようとして、多すぎることに気づいて、減らして、また数える。その行ったり来たりの過程こそが、身軽になる実践となる。
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さよならnote — 300記事を削除して手に入れたもの
7月に入ってから、noteの記事をすべて削除した。
管理画面を開いて、一本ずつ消していく。記事を全てemacsに貼り、バックアップする。それを何百回か繰り返した。長く住んだ部屋を引き払うときの、あの淡々とした手続きに近かった。荷物はもう運び出してある。あとは鍵を返すだけ、という感じの。
実際、記事の運び出しには一年半くらいかけている。マガジンを解体し、販売を止め、記事を一本ずつ確かめて、手元に引き上げていく。削除はその最後の工程だった。
ひとつのアカウントに依存すればするほど、それを消す時には時間と労力がかかることを、改めて確認した。
noteには10年ほど書いてきた。サービスが始まってすぐの頃からだ。それまで書いていたブログを畳んで、noteに移った。当時のnoteはまだ静かで、書く人と読む人の距離が近かった。僕はそこで、写真のことを中心に書き続けた。昨年書いた書籍「撮ること、生きること」は、noteで書いた記事が母体になっている。だからnoteは、僕にとってただの投稿サービスというより、写真的想念を育てた場所でもあった。
累計の売り上げは、たぶん500万円ほどになる。継続年数で割れば微々たるものだが、noteが今も稼げるプラットフォームであることは変わらないと思う。だからこれは、noteが駄目になったという話ではない。
では、なぜ手放したのか。