Tokimaru
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やりたいことの見つけ方
毎日忙しすぎて、やりたいことを見失ってしまった。やりたい仕事がない。発信したいけど、なにをやりたいのかわからない。
情報が多すぎる世界で、誰かが、何かをやっているように見える。でも自分にはやりたいことがない。
今回はそう感じている人へ、ひとつの思考のフレームワークを提案したい。
書いていて気づいたけれど、タイトルの同名の書籍があるが、全く関係がないのでご承知おきを。読んですらいません。
話の腰を折るようだが、やりたいことは、未来に向かって探す必要はない。これがひとつの結論である。
今回は少しラディカルに書く。
「やりたいことを見つけなければならない」という思い込み自体が、そもそもの間違いだ。その思い込みは、メディアやSNS、あるいは義務教育や大学、そして就職活動によって作られる。あるいは就職活動が終わっても、婚活や終活でも問われることかもしれない。
「お仕事は何をされてるんですか?」「やりたいことができていて、いいですね」
「やりたいことをやってきたので、もうこの人生に悔いはない。さようなら」
やりたいこと、について考える時は、むしろ終活側から考えたほうがリアリティがある。
なぜか。やりたいことは未来の話だが、やってきたことは過去の話だからだ。確実な未来は誰にも語れないが、自分の過去は誰でも語れる。そして、やりたいことの答えは、実はすでに過去の中に埋まっている。
だからそれを探すのではなく、掘り起こす感じ。タイトルに反するようだが、これがこのエッセイの骨格だ。
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クラウドストレージ脱却物語
写真や動画が増えて、Apple iCloudのストレージは足りなくなる。
「もう容量アップグレードでお金を払いたくない!」という強い声が聞こえる。
無料の5ギガは一瞬で埋まり、50GBにアップグレードして月額150円になる。しばらくして足りなくなり、200GBで450円になる。新しいスマホに乗り換えるも、データを引き継いで当然足りず、2TBにして1500円になる。
もう面倒だから、6Tを飛ばして、月額9000円を払って最大の12Tを手にいれるストレージセレブも、この世界で増えている。なってみてぇ、ストレージセレブに。
このようなストレージ問題は、Appleだけでなくあらゆるクラウド系サービスで起こっている。
現実的に2Tだと余裕がありそうだが、年間18000円を払い続けることになる。東京から福岡までの片道エコノミークラスのチケットが買える。ストレージセレブは、データ量について何も考えなくてよい代わりに、年間108,000円を失う。
お金よりも愛、愛よりも時間、そして何よりもデータ量を愛するストレージセレブなら年間10万円を失うことは全く痛くないだろう。
しかし、その10万円を年利7%のインデックスファンドに投資すれば、10年後には197000円になる。毎年10万円を元本として追加するなら(ストレージ年額払いはこちらに近い)、10年後には、147万円になる。これは決して小さくない。
ストレージへの課金をちょっと節約するだけで、資産形成、子供の学費や、人生が楽しくなる他のことに、お金を使えそうだ。
だが、ストレージを節約することは、データを保存できないことを意味する。つまり、現在の思い出を保存できないということであり、大切な人との今を残せないことにもなるかもしれない。撮られた写真は全て過去である。過去を思い出すために、現在を保存する。それは未来のためか。あるいは、過去を保存することを辞めて、今をただ生きるか。このあたりを考えるとまた別の問題に派生しそうなので、ここらで止めておく。
2Tで月額1500円を支払うとして、年額18000円になったあたりから、多くの人はこう考えるようになる。
「18000円の、2T外付けSSDをひとつ買えば済む話しではないか。」
確かに、外付けSSDなら1度買えばそれで終わり。クラウドストレージのように永遠に課金され続けることはなくなる。ミニマリスト的には、物理的なモノが増えるのがちょっと嫌だけど、でもそれで毎月のサブスクが一つ無くなるのなら、許してやるか。そんな気持ちにもなる。
ざっくり言えば、そのようなプロセスで、僕のクラウドストレージからの脱却物語は始まった。
その経緯は過去にもJournalで書いている。昨年2025年の3月と5月に以下のようなことを考えてきた。
・クラウドストレージ課金からの離脱、ミニマルな写真整理術(3月)
・脱クラウドストレージ – 写真整理と管理のミニマル化(5月)
ここでの思考は、以下の流れで止まっていた。
1、SSDへのデータコピー完了
2、Lightroomの解約
3、Photosで直近必要なプロジェクトの立ち上げ
4、iCloudを使うのか、ローカルでPhotosを操作か。新環境での効率的な「撮る→編集→アウトプット→アーカイブ」ワークフローの考察、構築が必要。1年ほど経って、ワークフローも固まったので、その現在地を記しておきたい。
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コンテンツ制作機材エッセンシャル
読者から頂いた質問より。
「もし今年、ゼロからコンテンツ制作や発信を始めるとしたら、Tokimaruさんならどのような機材を選びますか?何も持っていない状態でスタートする前提で教えて頂きたいです」
この話には、前後の文脈があって、この人がこれまでどのようなことをやってきて、これからどのようになりたいか、どのようなものを作りたいか、が書かれている。
だがここでは、あえて文脈を無いものとして、上記の条件を考えてみたい。
過去にも、似たような話を書いているけれど、機材について書くのはそういえば久々な気がする。
回答はこちら。
1、カメラ(小型軽量ミラーレス)
2、マイク(DJI mic mini)
3、三脚
4、MacBook Neo
5、iPhone僕が使用しているアイテムは、サイトのGearリストを参照してみてください。ただし、このリストのものを最初から買うことはないと思う。
もし僕が質問者の立場であれば、カメラはAPS-Cかできればフルサイズの動画に強いミラーレス機。なるべく小さく取り回しの良いものを選ぶ。それにレンズを一本。16mmから50mmの範囲をカバーできるもの。三脚もGitzoではなくカメラに合わせたものに、少しサイズダウンするだろう。マイクだけは、現在と同じDJI mic miniにする。
そしてこれに、Macbookとスマホを加える。MacBookは最近出た最も安いグレードでOK。iPhoneと合わせてアップルのエコシステムに統一する理由は、セキュリティ強化と、Voice Memos、iMovie、Photos、Pagesという、全ての制作に使えるアプリが純正で揃っているから。これで音声、映像、写真、文章、あらゆるコンテンツを総合的に制作できる環境が最初から整う。
合計5アイテム。
前提として、機材は最小限にしたい。根っからのミニマリストであるということも当然関係している。そして、少ないもので、いかに創るか、ということを前々から掲げていて、有限性をクリエイティブの根底に置くという意識がまずある。
社会全体的な流れとしては、便利な道具がどんどん出てくるので、機材は小さく軽くなっていく。AIを使えば機材はもう「不要」というところまで来ているが、そこまでいくとクリエイティブの存在そのものを疑うことになるので、まだ「撮る」とか、「編集する」とか、道具をごちゃごちゃ触って行うようなレガシーに縋りたい。より楽しく生きるために。
これからどんどん人は暇になっていく。2040年だか2050年ごろまでには、1日の労働時間は3時間になるという話だ。(ようやくか、という感じもある)
現代人は忙しすぎて、可処分時間の使い方、つまり余暇の過ごし方を知らない。仕事が無くなり、やることがなくなると、安易なドーパミンを得られるものに依存し、傾倒していく。それは最終的には過剰になり、心身を壊すことになる。
何かに縛られているほうが、楽だという感覚はあるだろう。仕事が無くなり途方にくれれて、悪いことに依存するよりも、まだ仕事をしていたほうがマシな人生を送れる可能性は高い。そう、人は何かをしているほうがいいのだ。広くいえばそれは趣味である。その趣味は、受動的ではなく能動的なもののほうがいい。
そして趣味は3つあるといい。(先日のPodcastでは2つという話をしたけど、今は3つというのがしっくり来ている)
1、健康になる趣味
2、収益が増える趣味
3、思考が深まる趣味健康は例えば、僕の場合はヨガ、ラン、ハイク、ウォーク、筋トレ。収益系は、YouTube、投資全般(事業投資やスタートアップ投資含む)。思考が深まる系は、読書。こんな感じに。
やや健康系が多すぎるのが気になるが、コンテンツ制作や、何かを作ることは収益系の趣味になりうる。厳密にいえば、ハイキングフィルムや、外に出まくるVLOGなどを作れば、それは健康と収益の両方を得られる趣味になりうる。1、2、3はあらゆるバリエーションで重ねられる。
これらの趣味は副業でも本業でも役立つだろうし、定年後や、AIに仕事を奪われて何もすることがなくなった時代にも、大いに役立つものになるだろう。自分の手を動かして、何かを作ることが、救いになる時代がくる。全てをAIに投げて、人間に残るものといえば、芸術、アートくらいではないだろうか。
