Tokimaru
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クリエイターのための生産性向上システム
システムと言うほどではないですが、今回は、動画制作、執筆、Webサイトデザインなどのクリエイティブワークを行う際に生産性向上のために実践していることを書きます。ややエクストリームな部分もありますので、実践する場合は直接真似せずに、ご自身の仕事や生活、そしてクリエイティブワークに置き換えて、取り入れられそうなところを参考にしてみてください。
ルーティンと構造化
何かモノを作っている人ならわかると思うのですが、インスピレーションとモチベーションはいつも気まぐれです。何もアイデアが浮かばずに、机の前に座っていたら日が暮れていたということはありませんか?1日は滅多にないですが、私も1時間ほど何もしないまま、椅子に座っていたことが過去にはありました。
そういう場合に必要なのが、ルーティンと構造化になります。生活にルーティンと構造を与えることによって、インスピレーションとモチベーションは自動的に出てくるようになるのです。ルーティンが大事だと言われる所以は全てここにあります。
まず、カレンダーを用いて日次と週次でざっくりとしたスケジューリングを行います。大事なのは、仕事用のカレンダーとプライベート用のカレンダーを分けずに、仕事と生活を全てひとつのカレンダーで行うことです。こうすることにより、自分が生み出すもの=成果物と、それを生み出す土台になるもの=生活の相互関係が可視化されるようになり、両者がスムースに進むようになります。どうしても仕事とプライベートのカレンダーを会社の都合などで分けられない場合は、カレンダー共有機能を使い、形だけでも全ての予定が一覧できる状態をつくるという方法があります。
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長く使っているもの
先日、「壊れるまで使う」という動画を作りました。明け方走っていて、ふとその言葉が出てきたのです。壊れるまで使うことは、捨てることをできるだけ先延ばしにすること。壊れかけのものを捨てずに取っておくと、どんどんモノが溜まり、処分のタイミングを逃し、ゴミ屋敷と化してしまいます。だから、モノを減らすという観点では、潔く捨てるほうが大事です。半端なものや、使用頻度が低いもの、壊れかけのものはすぐに処分する。それがミニマリズムの原則です。
つまり、モノの分量が圧倒的に多い人が、「壊れるまで使う」ことを意識しすぎると、逆に減らせなくなって危険でもあるということです。
ある程度までモノの分量を減らしている人には、「壊れるまで使う」ことが効いてきます。出費が減る、買い物の時間が減る、モノを選ぶ時間がなくなる、ゴミ出しが不要、環境にもやさしい。長く使う過程で、モノを再評価することにもなり、それが満足感や充足感につながります。「もう既に、持っている」と自覚することは、もうこの先、何も買わなくていいことを教えてくれます。それに気づいた時、不思議と安心感のようなものが押し寄せてくるでしょう。
モノを買うという行為には、多くのプロセスが含まれます。広告が出てきて、瞬時にポチる人はおそらく少数派です。広告や購買を促進する情報はトリガーにすぎず、それを見た後に、あれこれ悩んだり、比較したりし始めるのです。そしてなるべく最安値で手に入れようとか、メルカリで状態が良いものが出ていないか確認したりします。商品が決まった後も、然るべき手続きのもとログインして、注文して、届くのを待つ。一人暮らしの人は、受け取る時間を調整して、運送業者に再配達をかけたりして、受け取れなくて、また再配達をかけたりして。ようやく新たな製品が届いたと思ったら、箱から出して、うわーやっぱりいいなと感動しながら、新しく手に入れたものの使い方や方法を模索しはじめます。そしてそれが手に馴染んで、無意識に扱えるようになるには、モノにもよりますがある程度の時間を要します。同ジャンルの新製品、例えばスマホを買い換える時の面倒さは、ここで説明するまでもないくらい、誰もが身に覚えのあることではないでしょうか。
買わなければ、このようなことを一切無しにできるのです。
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Mac OSでの最小限で効果的なセキュリティ設定 [デジタルミニマリズム]
私の生産性ツールであるWorkflowyをEmacsに移行しているという話を最近書いてきました。それはなかなか骨の折れる作業です。朝4:45に起きて、英語の勉強を15分間して、顔を洗って5時からの15分間は、タスク出しと同時に、WorkflowyのノードをEmacsに引っ越しすることに充てています。このルーティンを繰り返して1週間ほどたちますが、ようやく完全移行の兆しが見えてきました。しかし油断は禁物です。
書くツールについて考えることが、再びデジタルミニリズムとセキュリティの課題に繋がりました。
現在メインで使用しているツールはEmacsとApple Notesです。ツールについてはまた別の機会で詳しく書きたいと思っていますが、Apple Notesは、純正ソフトでデバイス間のシンクがとてもスムースであるため、iPhoneで簡単なメモをとるのに欠かせません。これまでNotionやObsidianやEvernoteなど多くのメモアプリを使ってきましたが、結局シンプルでミニマルで安定感のあるApple Notesに戻るということになっています。
Notesの使い勝手があまりにも良いため、重要な情報をちょっとここに置いておくということがありました。これをきちんと、セキュリティを高めて整理したいという思いが、今回の設定に至るモチベーションになりました。改めて、Mac OS環境で、最低限のセキュリティを確保しながら、ファイル管理を同時にミニマルにしていくという試みです。
Notesのセキュリティ自体はさほど弱くはありません。iCloudのAdvanced Data ProtectionをONにしておけば、Notes自体がiCloud上でE2EE化されます。Notesにロック機能がいつの間にか付いていますが、これは単体のNotesを暗号化するという点で、ADPをかけることと同じ意味になります。iPhoneでは顔認証を用いたロック解除になるので、公共の場でまわりに見られたくないというような時は少しは役に立つかもしれません。
現在の私のNotesの画面と、今回行ったセキュリティ強化の項目を記します。(セキュリティの関係で誰にも共通するMac OSの事柄に絞ります)
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やめたら人生が変わった7つの習慣
1.遅く起きる
世間では早起きが絶対的に良いというような風潮があるが、実はそうでもない。
人間は哺乳類であるため、眠るリズムは太陽と周囲の明るさによってある程度決められて、1日の中で何度か睡眠を繰り返す生き物だ。夜でも月が明るい夜は起きていただろうし、敵や邪悪な動物が潜んでいそうな夜には、集団の中で交代で誰かが見張をしなければならなかった。
朝起きて、夜ぐっすり眠ることができるようになったのは、歴史的には最近のことだ。安全に眠れる家というものが誰にも普遍的なものになって、さらに学校や会社という、決まった時間に行かなければならない場所ができたのである。つまり、早起きが良いという風潮は近代以降の社会的価値観によって作られており、インターネット時代になり、生産性という名の元に新たな形でブーストされ続けている。
さらに、10代から20代前半くらいまでは朝に弱く、夜型の傾向があることが科学的に実証されている。そして、加齢に伴い、朝に強くなり朝型に変わっていくそうだ。高校生や大学生が朝一のクラスで居眠りをしていて、おじいちゃんおばあちゃんが早起きなのは理由があるのである。学校は朝から部活や授業を行うため、生徒たちはパフォーマンスを発揮できない。ワシントン大学では学校の始業時間を遅らせることで、日中のパフォーマンスが上がるという研究がある。
自分のことを長らく夜型だと思っていたのだが、最近は朝とても強くなってきた。それはつまり、加齢しているということなのだろう。早く起きると、1日のリズムが整い、明らかに生産性が上がり、充実感とやる気に満ち溢れる気がする。前向きになるし、達成感のようなものもある。
早起きするだけで、1日全体が良くなる。1日の積み重ねが人生になるわけで、つまり毎日が良くなれば人生が良くなるということだ。
さらに良くするためには、早起きして、自分が最も取り組むべきことを、朝一番に行うこと。それは時期によって変わっていい。僕は朝5時前に起きて、それからの5時間を執筆にあてている。その時間だけはブロックして、何も邪魔が入らない状態にしている。そうすることで、10時か11時には、仕事が終わる。その後、ヨガとワークアウトと食事をして、午後は本を読んだり映画をみたり、回復の時間に充てる。YouTubeを撮影したり編集したりもする。
遅く起きることを手放して、生活が変わった。それはおそらく、とても良い方向に。最近のルーティンについては、また別途書きたい。