田中常丸写真事務所移転のお知らせ

事務所引越しでバタバタしていたら、気づけば春になっていた。今日も冷たい春の雨が降っていますね。 思えばこれまで変な場所に住んできた。変と言うとこれまでの部屋に怒られるかもしれないが、松戸のボロいくせに広すぎる3LDK、吉祥寺の半地下の監獄のようなコンクリート部屋、東中野の“スナックあき”、国分寺の細長いけれど陽当たりだけは抜群の部屋、代々木上原の怪しい高台、代々木八幡のワンダーワールドミニマルペント。

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ホームページは死語なのか

気づけば2月も下旬になっていて、年が明けて早くも二ヶ月が経とうとしている。いつも年始から春にかけてはバタバタしている気がするが、今年は世界が回復に向かっているせいか例年以上に忙しい。今日は近況報告というか振り返りをしてみたい。俗に言うリトリーブ作業。 秩父の山を登る

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写真日記出版のお知らせ

昨年サイトで連載していた「写真日記」を書籍として出版しました。写真集ともエッセイとも言えない仕上がりです。個人的な365日を写真と文章で記録した日記文学は、自分のこれまでの仕事の中で、もしかすると最も長くこの世に残る作品になるかもしれません。

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酒田マラソンの中止と贈り物

10月に酒田マラソン(正式には湊酒田つや姫ハーフマラソン)を走る予定だったが中止になった。エントリーしたのが6月くらいで、さすがに10月はコロナの状況もマシになっているだろうと思っていたがダメだった。エントリー者数が最小催行人数に届かなかったらしい。

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二日酔いと五島列島の旅

盛大な二日酔いの中で、夢と現実を行き来しながら午前中は過ぎていった。この歳にもなって二日酔いかと思いながらも、20代のころにあった不快さは不思議と無い。それが飲み方のせいなのか、身体の老化のせいなのかは分からない。進化であればよいのだがきっとそれはないだろう。酔いがただ続いていて、酒が抜けない感覚だけが有る。赤坂の韓国料理店で牡蠣とサムギョプサルを焼いてもらい、渋谷に移動してホッピーを飲み、それからまた渋谷のクラブ街にある韓国料理で韓国料理は一切注文せずに芋のソーダ割りを飲んでいた。記憶は欠落している。

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Bunkamura ザ・ミュージアムでマン・レイと女性たち展

滑り込みで最終日にマン・レイの展示を観てきた。Bunkamuraを通りかかる度に掲げられたポスターをちらちらと見て、ああやってるないつか行こうと思いながら結局ぎりぎりになるという。家から近すぎることもあって、いつでも行ける気になっているものほど、逃してしまう。ある音楽家の「写真撮ってる人は絶対に見に行け」とのツイートがリマインドになった。雨が降っていて傘を持っておらず、雨宿りをするかのように濡れながらザ・ミュージアムへ駆け込む。

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非効率な人間の撮る非効率な写真

カメラが光学的であるが故に写真は本来的に非効率的なものである。第一次メディウムがフィルムからイメージセンサーになってある程度プロセスは効率化されたとは言え、光とレンズと撮像素子という構成要素は未だ変わらない。カメラ・オブスクラ=暗い部屋からiPhoneになり随分薄っぺらくなり空間的な醸造感は無くなりつつあるが、代わりに背後ではデジタル処理が走っていて結局光・レンズ・センサーを必要としている。むしろポストプロダクションの多様性、つまり無限にあるソフトウェアや処理方法を考えればメディウムがフィルムだった頃よりも複雑さを増し、より非効率になったと言えるかもしれない。

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写真は自動的に始まる

新たな場所に移動して今日もまた新しい写真が撮れる事実は素晴らしい。つまり写真は撮っていて一生飽きることがない。飽きることができない。それは動く身体と変化する風景という二重の意味で散歩に近い。散歩には飽きる飽きないの概念がない。ただし、退屈はする。写真もそれは同じ。

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ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論を読んで

じゃあ、書きますか。 これまで何かしら書いてきた。今もこうやって書いているように、書くことを仕事にしているわけではないが、書くことが結果としてわずかな収益を生んでいる。収益を生めばそれは仕事と呼べそうな気もするが、写真関連の依頼原稿以外はほとんど趣味で書いている。じゃあなぜ書くのかと言われれば、楽しみのためだということになるのかもしれないが、苦しみもある。むしろ苦しみのほうが多い。書いて、公開して後悔する。ああ、またこのような稚拙な文章を偉そうに投稿してしまった。お前は誰だよって。トキマルタナカかよって。それでも書いてきた。このブログで500記事。ノートで200記事。ただのボヤキみたいなものから、アフィリエイト記事みたいなものから、全く役に立たない方法論まで。平均して毎回600から1600文字程度。合計すると105万字。ブログも何度か全消しして改修や乗り換えをしているし、公開されなかった文章もある。そういうものまで含めるならよくもまあそんな膨大な駄文を生産してきたなと思う。

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パタゴニアバギーズショーツのインナーメッシュの本当の意味

なぜだか今日は一日中ショーツについて考えていた。暑かったからだろうか。パタゴニアのバギーズショーツはノーパンで着用するのが最もその性能を発揮できるということに最近気づいてきた。最初は冗談めいて言っていたけれど、あのインナーメッシュはノーパンで履いてこそ効果が出る。その通気性。ハイクやランはもちろん、水にも入ることができてすぐに乾く。もはやショーツ(パンツ)ではなく、下着としてとらえたほうがいいくらいだ。

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