カメラが光学的であるが故に写真は本来的に非効率的なものである。第一次メディウムがフィルムからイメージセンサーになってある程度プロセスは効率化されたとは言え、光とレンズと撮像素子という構成要素は未だ変わらない。カメラ・オブスクラ=暗い部屋からiPhoneになり随分薄っぺらくなり空間的な醸造感は無くなりつつあるが、代わりに背後ではデジタル処理が走っていて結局光・レンズ・センサーを必要としている。むしろポストプロダクションの多様性、つまり無限にあるソフトウェアや処理方法を考えればメディウムがフィルムだった頃よりも複雑さを増し、より非効率になったと言えるかもしれない。
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写真は自動的に始まる
新たな場所に移動して今日もまた新しい写真が撮れる事実は素晴らしい。つまり写真は撮っていて一生飽きることがない。飽きることができない。それは動く身体と変化する風景という二重の意味で散歩に近い。散歩には飽きる飽きないの概念がない。ただし、退屈はする。写真もそれは同じ。
View Moreライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論を読んで
じゃあ、書きますか。 これまで何かしら書いてきた。今もこうやって書いているように、書くことを仕事にしているわけではないが、書くことが結果としてわずかな収益を生んでいる。収益を生めばそれは仕事と呼べそうな気もするが、写真関連の依頼原稿以外はほとんど趣味で書いている。じゃあなぜ書くのかと言われれば、楽しみのためだということになるのかもしれないが、苦しみもある。むしろ苦しみのほうが多い。書いて、公開して後悔する。ああ、またこのような稚拙な文章を偉そうに投稿してしまった。お前は誰だよって。トキマルタナカかよって。それでも書いてきた。このブログで500記事。ノートで200記事。ただのボヤキみたいなものから、アフィリエイト記事みたいなものから、全く役に立たない方法論まで。平均して毎回600から1600文字程度。合計すると105万字。ブログも何度か全消しして改修や乗り換えをしているし、公開されなかった文章もある。そういうものまで含めるならよくもまあそんな膨大な駄文を生産してきたなと思う。
View Moreパタゴニアバギーズショーツのインナーメッシュの本当の意味
なぜだか今日は一日中ショーツについて考えていた。暑かったからだろうか。パタゴニアのバギーズショーツはノーパンで着用するのが最もその性能を発揮できるということに最近気づいてきた。最初は冗談めいて言っていたけれど、あのインナーメッシュはノーパンで履いてこそ効果が出る。その通気性。ハイクやランはもちろん、水にも入ることができてすぐに乾く。もはやショーツ(パンツ)ではなく、下着としてとらえたほうがいいくらいだ。
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