投稿者: Tokimaru
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トランプの関税強化と日本経済への影響 – 不確実性の時代へ向けて
先日のトランプ大統領の関税強化発言により、国内外の市場が大きく揺れました。株価は急落し、為替は円高方向に大きく振れています。4日に公表されたJPモルガンのレポートでは「発表された政策が完全に実施されればマクロ経済への大きな衝撃になるとみられ、その場合は米経済、引いては世界経済が今年中に景気後退に陥る可能性が高い」と書かれています。
このような外的ショックは、単なる一時的なニュースではありません。市場の構造、日本企業の体力、家計の行動に波及し、結果的に日本全体の景気動向に深く影響します。この記事では、関税強化による株安・円高の背景を解説し、今後のシナリオを予測しつつ、訪れる不確実性の時代において個人やクリエイターがどのように振る舞えるのか考察します。(私はその道の専門家ではなく、ただのTokimaru Tanakaであることを一応記しておきます)
年初に脱稿したnote記事「エクストリームミニマリズムでFIREをデザインする」では、ミニマリズムを用いた資産設計の戦略について詳しく紹介しています。今回のような経済ショック時には、ミニマリズム的な思考がより有効になります。気になる方はぜひ併せて読んでみてください。
今朝のNY Timesの記事から読み解ける今後のシナリオとしては、世界経済のブロック化が進行するということです。
・米国 vs 世界の構図が強まる。関税強化は日本を含むほぼすべての国に向けて発動。
・各国が報復関税で応酬 → グローバルサプライチェーンが混乱
・物価上昇(インフレ再燃)と景気悪化(スタグフレーション)リスク
・投資家心理悪化 → 株安、円高傾向のトレンド継続
・米国大手IT企業への市場アクセス制限の可能性も欧州側から出始めている
なぜ株安・円高になるのか?その背景を読み解く
関税が強化されると、モノの流れが停滞し、貿易量が減少します。これはグローバルな経済連携を前提とした現代のサプライチェーンにとって致命的なダメージを与えます。
特に日本は自動車・機械・電子部品といった輸出型の産業に強く依存しており、関税が上がると日本企業の価格競争力が落ち、業績が悪化しやすくなります。その懸念から、海外投資家が日本株を売る→株価が下がる、という流れになります。
また、株式市場が荒れ、ボラティリティが高まると、リスク回避の動きが強まり、世界の投資家がより安全資産と見なされる円を買う傾向にあります。これがリスクオフの円高です。円が高くなると、ドル建ての収益が目減りするため、輸出企業にはさらに逆風となり、悪循環に拍車をかけます。
このような構造的背景が、短期間での株安・円高という振れ幅の大きな変動を生んでいます。
景気への影響:企業から家計へ広がる負の連鎖
市場の混乱は、投資家だけでなく私たちの日常生活にも影響します。輸出企業の業績悪化は、ボーナスカットや採用抑制、非正規雇用の削減などに直結しやすく、結果として家計の消費マインドが低下。さらに消費が冷え込むことで、国内需要も落ち込み、景気全体の悪化へとつながっていきます。
特に日本の場合、労働市場の柔軟性が高くないため、一度景気が冷え込むと企業も個人も回復に時間がかかるのが特徴です。
こうした流れのなかで、私たちはどのように備えるべきか。
景気に左右されにくい働き方とは?
今後、企業の広告予算や外注費が削られていく中で、安定しやすい仕事には一定の共通点があります。
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ジッツオ三脚の買い方 – 買い物の技術
ジッツオのトラベラー三脚を買った。これでジッツオの三脚を買うのは人生で四本目だ。なんど同じことをやっているのかと思うが、落胆のようなものは不思議と無い。なぜなら、三脚というのは使用するカメラによって最適なサイズ、重さ、形式があると思うからだ。
ジッツオの三脚は美しい。三脚と一括りに言っても様々なものがあり、最近はカーボンで近い品質のようなものが安価に買える時代になった。しかし僕はいつも三脚迷子になり、結局はジッツオに戻って来る。それはこの三脚の使用感を知っているからだと思う。一度使うともうやめられない、というのはジッツオを使ったことがある人にはわかる感覚なのではないか。
三脚はカメラよりも寿命が長い。しかし撮影アイテムの中でサブキャラ的な扱いを受けることが多く、どうしても投資対象として後回しにされている。カメラ本体よりも長生きする三脚に投資することは、撮影のスムースさや安定、そして気分の向上においても大事だと思う。自分にとってはほぼ毎日使うもので、スマホとか靴とかそのようなアイテムと同等の存在として三脚がある。三脚フェチであるということは否定できないにしても。
ジッツォの三脚は高い。それは品質とブランドネームとイタリア生産から来るもので、全く三脚を知らない人にとってはこんなものが10万円以上もするとは考えられないことだと思う。最近は世界的なインフレによってますます価格が上がっている。元々フランスの会社だったが、いつしかイタリアのマンフロットという大手三脚メーカーの傘下になり、現在もイタリア生産を続けている。
今回手に入れたトラベラーは定価が148000円、オフィシャルサイトの割引で126225円。アマゾンや国内大手量販店でも89890円。しかし僕は72653円で購入している。中古ではなく新品である。今回はその方法を紹介したい。すごくニッチかもしれないけれど、これからジッツォを買いたいという人には役に立つと思う。
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メンバーシップを移行した3つの理由
新メンバーシップ「Tokimaru Core」の立ち上げから2週間近くが経とうとしています。これまでのCircleならびにYouTubeメンバーシップから移行して頂いたみなさま、ありがとうございます。新規のメンバーも着々と増えており、Discordコミュニティにも参加してくれて嬉しく思います。割引コードは4月まで有効ですので、ぜひご利用ください。お試しの参加も歓迎です。
今回はメンバーシップを新設した理由を3つ解説します。コンテンツ制作や発信を行っている人、これからメンバーシップを運営しようと考えている人には役立つと思います。
まず1つ目はプラットフォームのミニマル化です。
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クラウドストレージ課金からの離脱、ミニマルな写真整理術
朝から走る予定だったが雨が降っていて、ヨガに切り替えた。フルプライマリーの練習を行い、コーヒーを作ってメールボックスを確認するとAdobeから月額料金の値上げメールが届いていた。
クラウドストレージの価格が年々上昇している。特に写真を扱うクリエイターにとって、クラウドの維持費は無視できないコストになっている。私自身、Adobe Lightroomの1TBプランを利用していたが、月額料金が1,078円から1,480円に値上げされることを知り、この機会にクラウドストレージへの依存を見直すことにした。
考えの背景には、クラウドサービスの価格変動に左右されず、自分で完全に管理できる方法を確立することで、一生クラウド課金に縛られない環境を作りたいという考えがあった。この計画を実行すれば、ミニマリストとしての理想的なデータ管理が可能になるはずだ。しかし、これは簡単な作業ではなく、膨大な写真の整理を伴うため、慎重に進める必要がある。クラウドに依存もしたくないし、外付けSSDも増やしたくない。しかし、写真を撮ることは止めたくないし、撮る枚数にもブレーキをかけたくない。そんな要望を全て叶える方法は、果たしてあるのだろうか。
クラウドストレージ解約のメリット
クラウドの便利さは言うまでもないが、以下のような問題点がある。
・料金の継続的な上昇
・企業の方針変更によるサービス終了や仕様変更のリスク
・オンライン環境に依存するため、データの即時アクセスに時間がかかることもある
・プライバシーやセキュリティの懸念クラウドストレージと写真の整理方法については過去に何度も考え、共有してきたが、改めてこの機会に、最適な写真管理の方法を模索し、自分に合った運用方法を確立することが重要だと考えている。1,2年経てば、プラットフォームもサービスも料金も、変わる。
状況整理
自分の状況を整理しておく。今回のアプローチの前提条件のようなもの。
ミニマリストとしてはできるだけサブスクを減らしたい。でも、写真はコンテンツ制作の一部であり、仕事でもある。それでいて娯楽でもある。完全に削るわけにはいかない。必要経費として割り切るべきか、それとも他のツールを模索するか。